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2006年夏、2人の高校生が甲子園で球史に残る激闘を繰り広げ、日本全国の視線を釘付けにした。そう、斎藤佑樹投手と田中将大投手だ。再試合になるほど白熱した投げ合いを鮮明に覚えている人も多いことだろう。

それから7年経つが、何かと比較され、対決する度に話題となる2人。そんな中、故障から復帰した斎藤投手が、9月21日の日本ハム vs 楽天の試合で先発する予定だという。しかも田中投手との投げ合いで、連勝記録もかけた対決になる可能性もあるぞ!

まずはこれまでの2人の歩んできた軌跡をご紹介したい。道は違えども同じプロ野球選手となり、所属チームではともにエース番号「18」をつける2人。今に至るまでのプロセスはこうだ!

・斎藤佑樹投手

早稲田実業高校時代の活躍、そして「ハンカチ王子」というフレーズはもはや説明不要だろう。高校卒業後はプロではなく、早稲田大学へ進学。大学時代では、最後の年にリーグ戦優勝、ならびに大学日本一と、主将としてチームを導いたことは記憶に新しい。

そして2011年にプロ入り、ドラフト1位指名で日本ハムへ入団した斎藤投手。同年4月17日にプロ初登板初勝利。12球団のルーキーで一番乗りであり、その活躍からオールスターにも選出された。2012年は開幕投手を務めて勝利、と順風満帆のプロ生活かと思われたが一転する。

右肩関節唇損傷で離脱を余儀なくされたのだ。投手にとって致命傷ともいえる肩の故障は、野球人生において大きな挫折だった。昨年の日本シリーズから約1年、リハビリを続け、実戦登板をできるくらいまで状態は回復した。そして、今回の1軍登板だ!

・田中将大投手

斎藤投手が大学に進学したのに対し、田中投手は駒大苫小牧高校を卒業後プロ入りした。ドラフト1位で東北楽天に入団。背番号「18」が与えられ、初年度からエースになるべく指導されてきた。そして、田中投手も実績を積み、その期待に応えるかのように階段を駆け上がっていった。

今では球界のエースとなった「マー君」こと田中将大投手。連勝記録を伸ばし続けており、もはや日本球界に敵なしだ。特に得点圏にランナーが進んだ時に見せるギアを上げた投球は圧巻で、非の打ちどころがない。

・プロ入り後の対戦成績

斎藤投手がプロ入りしてから田中投手とあいまみえたのは3度。斎藤投手が好投した試合もあったが、田中投手がその上をいく投球を披露し、勝利を手にする結果となっている。プロ入りしてからは、斎藤投手の全敗というのがこれまでの対戦成績だ。

・斎藤投手に期待してしまう理由

確かに田中投手との実力差は開いているかもしれないが、斎藤投手にはどこか期待をしてしまう。それは甲子園での鮮烈な活躍が頭に焼き付いているからだろう。また、プロデビュー戦や開幕投手の勝利もその理由になっているかもしれない。

斎藤投手はそういう大舞台での “強さ” がある。「持っている」という言葉は古いかもしれないが、何かを起こしてくれる存在であることは間違いないだろう。だからこそ、今回も……と思わせてくれる。

・斎藤 vs 田中が実現するかもしれないことに対するネットユーザーの声

「これは楽しみwww」
「やべぇよやべぇよ・・・」
「楽天ファンだけど、これで斎藤が田中の連勝を止めたりしたら泣く自信がある。」
「田中の連勝記録を斎藤が止めてくれるって言う絵が浮かぶし、やってほしい。」
「田中将大を止めるのは斎藤佑樹だと俺は信じてる!」
「やはり田中を止めるのは摂津でも金子でもなくこの男よ」
「これはもしかしたら、もしかしたらの連勝ストップがあるかもしれない…」

などなど。田中投手を止めることは難しいと思うが、斎藤投手に期待してしまうという声が多く見られた。やはりこの2人の対決は人を惹き付ける何かがあるようだ。また、田中投手がメジャー挑戦する前にもう一度2人の対決を見たいという意見もあったぞ。

仮に対決が実現すれば、斎藤投手にとっては自身の復活をかけたこれ以上ないチャンスとなる。一方、田中投手はリーグ優勝のためにも負けられない試合だ。互いの譲れないプライドを再びぶつけあう対決になることは間違いないか。

参照元:YouTubeスポーツ報知
執筆:原田たかし

▼昨季の対決

▼2006年の甲子園決勝

▼今季の田中投手はとにかく負けない