コンビニエンスストアや飲食店内で客や店員が不適切な行為を行い、その写真をインターネット上で公開するケースが頻発し問題視されている。

衛生面から商品の総入れ換えや店内の消毒、さらには閉店に追い込まれた店もある。また、不適切行為をしたり、それを撮影した人もアルバイト先を解雇や、通学していた学校を退学措置に。さらに、店側から損害賠償請求をされる可能性もある。

「イタズラ」のツケは決して小さくない。そんな具体的な事例があるにもかかわらず、全くなくなる様子がないのはなぜなのだろうか? 2013年7月以降に起きた主な炎上事案は以下のとおりだ。

【7月中旬:ローソンで従業員がアイスケースに入る
高知県内のローソンの従業員が店内のアイスクリームケースの中に入った写真をネット上に掲載

店のアイスケース、及びアイスクリームを撤去。店は契約解除に。

【7月23日:ミニストップで男性客がアイスケースに入る
京都府内のミニストップで男性客が店内のアイスケースの中に入った写真をネット上に掲載。ちなみに、その際、店員はレジ接客中だったという。

店のアイスケース内のアイスを全て撤去。男性がアイスケースに入ってから事件発覚までの間にアイスを購入した人には返金措置

【8月2日:バーガーキングが従業員の不適切行為についてお詫び
6月24日に人気バーガーチェーン『バーガーキング』で、従業員が床にしいた大量のバンズの上に寝そべった写真をネット上に投稿。これが8月になって炎上し、バーガーキングが謝罪。

店舗と従業員に対し、社内規定に基づいた厳重な処分

【8月4日:ラーメン店で従業員が食材を口にくわえた写真をネットに公開
大阪府内の『丸源ラーメン』で、従業員が店内の冷蔵庫にあったソーセージを口でくわえた写真をネット上に投稿。

消毒と従業員の再教育のため8/5~8まで店を休業に。冷蔵庫内の開封済み食材を破棄して庫内を消毒、不適切行為を行った従業員2名を解雇。

【8月6日:ステーキハウスで従業員が冷蔵庫に入る
都内のステーキハウス『ブロンコビリー』の従業員が冷蔵庫に入った写真をネット上に掲載。

店は即日休業し、そのまま閉店へ。写真をアップした従業員を解雇し、損害賠償請求も検討

【8月上旬:ほっともっとで従業員が冷蔵庫に入る】
弁当チェーン『ほっともっと』の愛知県内の店舗で従業員が冷蔵庫に入った写真をネット上に掲載。

店内を消毒、従業員を解雇

【8月18日:ピザハットの従業員がピザ生地を顔に貼り付けた写真を投稿】
8月18日に都内にある『ピザハット』の従業員が焼く前のピザ生地を顔に貼り付けた写真を投稿。

調査により、ピザ生地を顔に貼ったのは5月だったことが判明。そのピザ生地は廃棄され、客に提供されることはなかったという。運営会社は、社内規定に基づき厳格な処置を下す所存と発表した。

【8月19日:男子学生がスーパーのアイスケースに入った写真を投稿
8月19日、群馬県内のスーパーで男性がアイスケースの中で寝そべった写真をインターネット上にアップ。

アイスケース内のアイスを全て撤去。男子学生がアイスケースに入ってから事件発覚までの間にアイスを購入した人には返金措置。被害額を算出後、警察への被害届の提出を検討していると発表した。なお、男子学生は通っていた専門学校を退学処分になっている。

【8月22日:男性がスーパーのアイスケースに入った写真を投稿】
8月22日、大分県内の『マックスバリュ』で、アイスケースの中に半身を入れた写真を
インターネット上に投稿。

店はアイスケース内のアイスを全て撤去し、男性が入ったアイスケースでの商品の販売を休止に。男子学生がアイスケースに入ってから事件発覚までの間にアイスを購入した人には返金措置。

以上が2013年7月~8月22日までに起きた店内での不適切行為による炎上事案である。

・軽はずみな行為が人に迷惑をかけ自分の人生も台無しにする
それにしても、このような事案は増加しているのだろうか? それとも、ただ隠れていたものが明るみになっていなかっただけなのか? いずれにせよ、不適切行為は店、店の従業員、利用者など様々な人に損害を与え、迷惑をかける。そして自身の人生を棒に振ることにもなりかねない。

友達同士でふざけてバカなことをしてみたくなるかもしれない。しかし、その行為は他人や社会に迷惑をかけないものなのかをよく考えるべきではないだろうか。今度こそ、類似のケースが二度と起きないことを願うばかりだ。