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野球において、相手選手と直接対戦できるのは「投手」だけだ。投手は打者と対峙する際、駆け引きはもちろん、自身の持ち球を駆使して勝負を挑む。そのためには、土台である熟練されたフォームは欠かせない。

試行錯誤して完成させられたフォームには、努力によって生まれた美しさ、そしてかっこよさがあるものだ。そこで今回は、投球フォームがかっこいい投手を「勝手にランキングベスト10」として動画と共にご紹介したい。

【投球フォームが美しい投手ランキングベスト10】

10:吉見一起(中日ドラゴンズ)
最多勝を2度獲得したことがある中日のエース。捕手のミットが動かない精密機械のようなコントロールを持ち、グッとタメたところから放たれるフォームは投球の終着点まで美しく、そしてかっこいい。

9:岸田護(オリックス・バッファローズ)
背番号18を背負うオリックス・バッファローズの守護神。首から体を傾け、一気に腕を振り下ろすフォームが特徴だ。投球前の鋭い眼光で打者と対峙する姿とあわせてかっこいいぞ!

8:杉内俊哉(読売ジャイアンツ)
セパどちらのリーグでも結果を残している球界を代表する左腕。脱力した状態から腕を振って投げる独特のピッチングは、そのギャップで球速以上の速さを打者に感じさせる。彼を参考にする投手も多い。

7:松坂大輔(元インディアンス傘下3Aコロンバス)
ご存知「平成の怪物」こと松坂投手。ワインドアップから躍動感のあるフォームは彼ならではのものだ。先日、インディアンスを契約解除となったが、能力はあるだけに立て直しに期待したい。

6:上原浩治(ボストン・レッドソックス)
衰えるどころかスゴみが増している38歳。海を渡っても魂がボールに宿っている投球は変わらない。ロジャー・クレメンス式の構えから放たれる渾身のストレートは他に類を見ないかっこよさだ。

5:西口文也(埼玉西武ライオンズ)
西武一筋のベテラン40歳。身体を目一杯に使うフォームは「マウンドで踊っている」とも例えられる。プレーに一喜一憂せず、落ち着いて淡々と投げるベテランらしい姿もかっこいいぞ!

4:斉藤和己(元福岡ソフトバンクホークス)
先日、楽天の田中将大投手が更新するまで、開幕連勝記録を保持していた鷹のエース。前傾からワインドアップに移行し、192センチの長身から放たれるスマートな投球は見ていて惚れ惚れする。

3:岩隈久志(シアトル・マリナーズ)
メジャーリーグでも好投を続ける日本を代表する右腕。落ち着き払ったマウンドさばきもそうだが、全身を使ったしなやかなフォームはかっこよすぎる。ちなみに二段モーション時のフォームもかっこいいぞ!

2:渡辺俊介(千葉ロッテマリーンズ)
通称「ミスターサブマリン」。世界一低いリリースポイントからの投球は説明不要であるほど有名で、ため息が出るほど美しい。無駄が一切省かれ、熟練された投球フォームはやはりかっこいい。

1:野茂英雄(元カンザスシティ・ロイヤルズ)
海を越えて活躍し、メジャーリーグへの道を切り開いたパイオニア。代名詞でもある「トルネード投法」は、誰しも一度は真似したことのある投球フォームだろう。大きく振りかぶる立ち姿から始まる一連の動作は、今も色褪せることはない。

以上が勝手にランキングベスト10だ。個人で好みは違うだろうが、「トルネード」という独自の投法を確立し、メジャーリーグへの架け橋となった野茂投手が上位に入るのは間違いないか。

執筆:原田たかし

▼吉見一起(中日ドラゴンズ):終着点までかっこいい!

▼岸田護(オリックス・バッファローズ):これぞ守護神!

▼杉内俊哉(読売ジャイアンツ):脱力フォーム

▼松坂大輔(元3Aコロンバス):平成の怪物のフォーム

▼上原浩治(ボストン・レッドソックス):ボールに魂が宿っている

▼こちらはロジャー・クレメンス投手

▼西口文也(埼玉西武ライオンズ):まるで踊っているようだ!

▼斉藤和巳(元福岡ソフトバンクホークス):もう一度その投球を見たかった

▼岩隈久志(シアトル・マリナーズ):スマートな投球

▼二段モーションでもかっこいい!

▼渡辺俊介(千葉ロッテマリーンズ):やはり芸術的サブマリンは外せない!

▼野茂英雄(元カンザスシティ・ロイヤルズ)トルネードは永遠なり

▼何度見てもかっこいい!