taiwanitadensha

以前、ロケットニュース24では台湾鉄道で22年ぶりに復活した食堂車が完全に痛車である件をお伝えした。この食堂車はオリジナルの美少女が描かれたまさかの萌えキュン仕様である。このニュースは台湾で話題になっただけでなく、日本でも「台湾始まった」と注目された。

だが、この痛電車は営業運転開始予定日を過ぎても全く動く気配がない。このままお蔵入りかと思われたが、ついに2013年下半期に開通と発表があったぞ! 最速で8月末にも営業開始という情報もある。鉄道ファン、台湾ファンは要チェックだ!!

・台湾鉄道の痛電車
この台湾痛電車が初登場したのは2012年12月のことだ。車両には可愛いオリジナル美少女『台湾鉄道少女』が描かれ「完全に痛車」と話題になった。

さらにキャラクターは可愛いだけでなく、名前、職業、生年月日などなど設定がすさまじく細かい。2013年2月に台湾で再度報じられ、このニュースに日本からも「台湾始まった」、「さすが台湾、わかってらっしゃる」とアツい視線が送られていた。

・報道後、操車場に半年間放置
この『台湾鉄道少女』のFacebookページでは、痛電車は当初2013年3月に営業開始と見られるとアナウンスされていた。しかし、待てど暮らせど走る気配はない。痛電車は操車場のある台鉄七堵駅に保管。野ざらしのまま約半年間放置されていたようだ。

・台湾鉄道少女は日本風美少女キャラ → 政治的な思惑で廃止?
約半年間、何の続報もない。その間、別のラッピング車両が登場したこともあり、台湾では一部で「台湾鉄道少女は日本のアニメ風味なので、中国大陸側に寄ろうという政治的な思惑と反するため、廃止になるのでは」などとささやかれていた。

・台鉄がついに発表「2013年下半期に営業開始」
だが、約半年間の沈黙を破り、台湾鉄道が営業に関する発表を行ったそうだ。台湾報道によると、痛電車は2013年下半期に「郵輪式(クルーズ式)観光列車」に接続、営業を開始するという。さらに最速で8月末から営業開始という情報も出ている。

・痛食堂車の中も公開される
8月13日に試乗会が行われたのだが、公開された痛食堂車の内部は各車両、4人席が5卓、カップル席が3卓、窓に面した1人席が4卓というゆったり仕様。そこに12人のスタッフを配置予定だそうだ。

さらに台湾の名店「ディンタイフォン(鼎泰豐)」の小籠包、ピザ、各種飲料などが提供されるという。公開された画像によると内部は特に「痛仕様」ではない模様。少し残念な気もするが、台湾で車窓の景色を楽しみながら食事とは豊かな時間が過ごせそうである。

・台湾メディアも期待「オタクの心をわしづかみ」
痛電車の起用は何といっても、近年、力が入れられている「観光対策」のためだという。台湾メディア『自由時報』も

「列車の外観には鉄道美少女が描かれていてオタクの心をわしづかみ、ホームに止まれば大衆の目を引くこと間違いなし。きっと台湾鉄道の新しいセールスポイントになるでしょう」 

と、期待を寄せているようだ。

日台で注目を浴びつつも、事実上、営業開始が無期限延期状態となっていた「台湾痛電車」。今度こそ、発表どおり営業できるよう期待である。

参照元: 自由時報(中国語)、Facebook 台湾鉄道少女
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼七堵駅での保管時の様子

▼これが台湾式痛電車だ!
taiwanitadensha5
▼コックのシアちゃん
taiwanitadensha2
▼車掌のレールちゃん
taiwanitadensha3
▼乗務員のアリスちゃん(左)とドロシーちゃん(右)、野ざらしなので大分汚れていて切ない
taiwanitadensha4
▼8月の発表時には、こんなにキレイに!!
1175665_689922564355145_1166571612_n▲画像参照元:Facebook 台湾鉄道少女
▼車内の様子
1098054_689938137686921_816903555_n▲画像参照元:Facebook 台湾鉄道少女
▼新キャラもいた、運転手のレイウェイちゃん
599195_605374369476632_770985490_n▲画像参照元:Facebook 台湾鉄道少女

1151036_689897924357609_709797764_n▲画像参照元:Facebook 台湾鉄道少女
▼営業開始が待ち遠しいぞ!
taiwanitadensha

▼現地ニュース動画