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大手牛丼チェーンのすき家は、2013年8月1日より期間限定で「お好み牛玉丼」という面白そうなメニューの提供を開始した。お好みというとお好み焼きのことではないだろうか。メニューの写真を見ると、やはりお好み焼きをイメージした牛丼であることがわかる。

・5年前のメニューの再販
公式ページを見ると、「自由な発想から生まれた商品」と紹介されている。たしかに発想は自由だが、このメニューは5年前にも販売されていたのである。したがって新商品ではなく、過去メニューの再販ということになるのではないだろうか。まあ、細かいことはいい、とにかく食べてみたぞっと。

・『トリコ』とのタイアップ
このメニューは人気アニメ『トリコ』とのタイアップ商品だ。同作のイメージに合ったため、5年前のメニューを販売しようと思うに至ったのかもしれない。目新しさはないが、斬新であることに違いないだろう。

・自らお好み焼き風に仕上げる
実際にオーダーしてみると、キャベツとマヨネーズがたっぷりと盛られた牛丼が出てきた。かつお節と青のり、生卵は別添えで、自分でお好み焼き風に仕上げることになる。これらを器に盛るとさらにお好み焼き感はアップする。見立てはとても見事だ。

・一言でいうと「合わない」
しかし食べてみると、記者(私)は違和感を覚えた。これは味の好みにもよるため、一概に言えないのだが、器のなかでは不調和が起きている。そう感じずにはいられなかった。ちょっと想像してみて頂きたい。お好み焼きに甘く煮た牛肉を乗せている様子を。一言でいうと、「合わない」ということになる。

・味の対立と不調和
ソースとマヨネーズの組み合わせは、これだけであればいい。むしろこの二つがお好み焼き感を存分に演出している。しかし牛丼と生卵の甘さが、ソースの酸味・からしマヨネーズの辛さと真っ向から対立しているのだ。見た目は良い、キャベツのザクザク感も良い、だが一緒に食べると見た目を裏切るような不調和感が口に広がる。もしかしたら、お好み焼きを構成する要素(ソースやマヨネーズ、かつお節など)を順番に足しただけの代物ではないだろうか、そう考えずにはいられなかった。

しかしこれはあくまでも記者の個人的な意見である。皆さんもぜひ挑戦して頂き、感想を伺いたいものだ。

Repot:ほぼ津田さん(佐藤)

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