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連日暑い日が続いている。気象庁は3カ月予報で、2013年8月も猛暑日が続くと予想している。避暑のために伊豆半島に出かける予定の人もいるかもしれない。

・これが丼か!?
伊豆に出かけるのであれば、絶対に魚を食べるべきだ。新鮮な海の幸に舌つづみを打つのも一興! 伊東駅前の「入船」というお店では、これが丼か!? と驚くような海鮮丼を出している。船形に盛られたご飯と、てんこ盛りの刺身の数々に、日本人で良かったーッ! と思わず叫ばずにはいられない。

・文化人ゆかりの地
静岡県東部、伊豆半島の東側に位置する伊東市。熱海からほど近く、関東では観光地として知られている。文化人ゆかりの街としても有名で、尾崎士郎や坂口安吾、北原白秋、イギリス詩人エドマンド・ブランデンらの記念碑・詩碑などが存在する。

・駅前は旅館、ホテルの出迎えだらけ
さて、伊東について改札を出ると、駅前には老舗旅館やホテルの出迎えの人々が並んで立っている。予約客を出迎えて、宿まで車で送り届けてくれるようだ。間近にタクシー乗り場もあるのだが、多くの観光客が迎えの車に乗って、宿へと行く。「○○ホテル」や「□□旅館」などののぼりを見ると、観光客がこの街を支えている様子をうかがうことができる。

・刺身盛りではないのか?
駅前を出て少し歩くと、「入船」という大きな看板が見えてくる。比較的街の歴史が古く感じられるせいか、ここの看板は大変目立つ。他のお店にはない勢いを感じさせる。お店のおすすめは「特上入船丼」。メニューの写真を見ると、船形に盛られた刺身の盛り合わせにしか見えない。これは本当に丼なのだろうか? と思いながら注文してみることに。

・ご飯はあるのか?
昼時をすぎていたため、お店は空いていた。そのためかあまり待つことなく、入船丼が出てきた。デケーッ! 刺身盛りと見てもかなりデカい。この下に本当にご飯があるのか? と疑いたくなるレベルである。

・鮮度の高い魚
盛られているのは、帆立、マグロ、穴子、甘海老、鯵、雲丹(うに)、いくらなどなど。地のものをはじめとする海の幸が、溢れんばかりに盛られていてご飯が全然見えない。これはなかなかぜい沢だ。実際に食べてみると、一口食べただけでどの魚も鮮度が高いことがよくわかる。刺身は肉厚なのに柔らかで、なおかつ歯ごたえを感じる。鮮度が低いと柔らかいだけ。もしくは冷解凍した独特の臭みを持っている。しかしそれが一切感じられない。港が近いからこそ、おいしい魚を提供できるのだろう。

・金目鯛が絶品
なかでも特においしいのが金目鯛だ。伊豆半島では金目鯛が特産品。金目鯛といえば高級魚の部類で、都内であれば「時価」と書かれているため怖くてオーダーできない。ところがここでは1000円代(仕入状況により異なる)でお造りが楽しめてしまう。しかも新鮮。金目鯛食べ放題! とまでは言わないが、とにかくおいしくて安いのは有難いことだ。伊豆に行ってみたいけど、時間がなくて宿泊はできないという方は、日帰りで出かけると良いだろう。金目鯛を食べるだけでも、行く価値は十分にある。そう断言できる!

・今回訪問した店舗「入船 伊東駅前店」
住所: 静岡県伊東市湯川1-16-10 湯川温泉会館1F
営業時間: 10:30~22:00
定休日:不定休

Report:ほぼ津田さん(佐藤)

▼これが丼!? どう見ても刺身盛りにしか見えない
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▼後ろを見たら、ご飯があった。丼といえど、ご飯はおまけ
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