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野球の球種「ストレート」は、キレ、ノビ、力のある……といったように多くの言葉で形容される。測定された球速は同じでも、どこか違いを感じたことは誰でもあるはずだ。球速よりもボールが速く見える現象もそうだろう。

そこで今回は、155kmの球速で投げた速球投手を厳選した動画で、誰の球が一番速いのかを検証したい。登場するのは由規投手、田中将大投手、松坂大輔投手、大谷翔平投手、そしてダルビッシュ有投手の5人だ!

・由規投手(東京ヤクルトスワローズ)
まず、最初に出てくるのは由規(佐藤由規)投手。動画は高校3年時に甲子園で記録したものだが、全身をしなやかに使ったフォームから流れるように投げるストレートはホップしているようにさえ感じる。とても高校生とは思えないボールで、やはり日本人最速の161kmを記録した右腕はダテじゃない!

・田中将大投手(東北楽天ゴールデンイーグルス)
続いて、今や日本のエースに成長したマー君こと田中投手。ガッチリとした体格から腕をしっかり振って投げるストレートは質が高い。打者のアウトローにズバッと決めるコントロールと合わせれば、そう簡単に打てるものではない。速さと正確さを兼ね備えたストレートだ。

・松坂大輔投手(インディアンス傘下・3Aコロンバス)
次は松坂投手の登場だ。動画に収録されているのは、プロデビュー戦で強打者の片岡選手を空振りに仕留めたシーン。印象に残っている人も多いのではないだろうか。強靭な下半身を使い、バランスよく投げられたボールはどこまでも伸びていきそうな軌道だ。これぞ平成の怪物のストレート!

・大谷翔平投手(北海道日本ハムファイターズ)
そして二刀流で話題の大谷選手。2012年の U-18世界野球選手権での投球だが、193センチの長身から腕を振って投げるストレートは迫力満点。先日、外野の守備で地を這うような送球を披露したように、低めでも伸びる球質を持っている。まだ成長段階だが、すでに一級品のストレートだ。

・ダルビッシュ有投手(テキサス・レンジャーズ)
最後はメジャーリーグでも実績を残しているダルビッシュ有投手だ。動画は日本ハム時代の投球だが、ストイックに自分をいじめ抜き、バランスをも計算された身体から繰り出すストレートは圧巻である。球威も申し分なく、キャッチャーミットへうなるように飛んでいく。ワールドクラスの一球だ!

この動画に対し、YouTube のコメント欄では

「大谷」
「マー君でしょ」
「ダルビッシュだな!」
「由規のがえぐい!」
「松坂が一番速く見える」
「この動画にないけど、ソフトバンクの千賀の155km/hは相当速い」

といったように個人個人で意見は大きく分かれた。また、「みんな速い」といった声や、「155kmは出せないが、藤川球児投手(シカゴ・カブス)が一番速い」という声も多くあった。

速さの見え方には投手のフォームや球質などが関係するのだろうが、最終的には自身の感じ方次第のようだ。球速は同じであるから、自分が速いと思った選手が一番速いということでいいのではないか。ちなみに筆者(私)は松坂投手のストレートを一番に推したい。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼誰の155kmが一番速いのか

▼藤川投手の火の玉ストレート!

▼こちらはソフトバンクの千賀投手(155kmのストレートは46秒〜)