Batthrow best10

たった一振りで試合を決定づけることがあれば、チームを救う一発にもなりうる。そう、それが「ホームランはプロ野球の華」といわれる由縁だろう。だからこそ皆が美しい放物線に目を奪われ、その選手の姿に子供たちは憧れる。

そんな野球の華であるホームランだが、打った後にも隠れた美が存在することをご存知だろうか。実は無意識のうちに投げられるバットの軌道に美しさがあるのだ。もちろん個人差はあるが、芸術的にまでなることだってある。そこで今回は、バット投げが美しい選手を「勝手にランキングベスト10」として動画と共にご紹介したい。

【バット投げが美しい選手ランキングベスト10】

10:鉄平(楽天イーグルス)
走攻守揃った楽天の中心選手で、2009年には首位打者を獲得した確実な打撃センスを持っている。シャープな打撃が持ち味だが、時には大胆に振り抜くホームランも魅力だ。そこからのセンスあるバット投げは実に美しい。

9:里崎智也(千葉ロッテマリーンズ)
千葉ロッテマリーンズ一筋のベテラン捕手。大舞台に強く、要所で一発を放つ勝負強さが持ち味だ。脇をキュッと締めたアッパースイングが決まったときのバット投げは球界随一。

8:嶋基宏(楽天イーグルス)
プロ野球選手会会長であり、楽天の扇の要。決してホームラン数は多くないが、時折見せるホームランからのバット投げは美しい。仕事ぶり同様に、スマートなバット投げを見せる選手だ。

7:前田智徳(広島カープ)
広島カープが生んだ打撃の天才。イチローをはじめとする多くの選手から目標とされているバットセンスは球界トップクラス。シャープなスイングからのホームラン、そして打った後のバット投げは天下一品である。

6:堂上剛裕(中日ドラゴンズ)
中日ドラゴンズ所属でパンチ力のあるバッティングが魅力な期待のホープ。強引にスタンドまで持っていくホームランが持ち味だ。豪快に打ち、豪快にバットを投げる姿は見ていて気持ちがいい。

5:片岡篤史(元阪神タイガース)
日本ハムではビッグバン打線の中核を担い、阪神にFA移籍してからも勝負強い打撃で、代打としても活躍した。独特なフォームからのスイング、そしてバット投げは歴代でも指折りの技だ。

4:小笠原道大(読売ジャイアンツ)
2007年〜2009年巨人V3に大きく貢献した高いレベルを兼ね備えたバッター。スッとバットを立てて持つ神主打法、そして持ち前であるフルスイングからのホームラン&バット投げは爽快感バツグン! また、バット投げからの軽く「ピョンッ」と跳ねる動作も特徴だ。

3:吉村裕基(福岡ソフトバンクホークス)
シーズン34本塁打を打ったこともある右の長距離砲。近年は成績が低迷しているが、能力はあるだけに復活が期待される。ホームランからのバット投げは美しく、バット投げ界をこれから引っ張っていく存在だ。

2:小久保裕紀(元福岡ソフトバンクホークス)
これまで数々のアーチを描き、華麗なバット投げを披露してきたスラッガー。完璧にボールを捉えた姿はもはや芸術だ。ホームランに人一倍強いこだわりを見せ、打球が飛ばなくなったことを理由に引退したのも記憶に新しい。

1:中村紀洋(横浜DeNAベイスターズ)
バット投げといえば、もちろんこの人。「キングオブバットアーティスト」と呼ぶにふさわしい。さまざまな球団を渡り歩いてきたが、どのユニフォームを着ていても、変わらぬバット投げの美しさは健在。鏡の前でバット投げの練習をしていたという話もあるだけに、その美しさで彼の右に出る選手はいない。

以上が勝手にランキングベスト10だ。個人で好みは違うだろうが、中村紀洋選手のバット投げは美しく、誰が選んでも上位に食い込んでくることは間違いないか。

執筆:原田たかし
Illust:rocketnews24.

▼鉄平(楽天イーグルス):時に大胆に振り抜く美しさ

▼里崎智也(千葉ロッテマリーンズ):アッパースイングからのバット投げも美しい

▼嶋基宏(楽天イーグルス):選手会会長のバット投げ!

▼前田智徳(広島カープ):天才的で美しい

▼堂上剛裕(中日ドラゴンズ):豪快そのもの!

▼片岡篤史(元阪神タイガース):独特なフォームからのバット投げ!

▼小笠原道大(読売ジャイアンツ):フルスイングからのバット投げだ!

▼吉村裕基(福岡ソフトバンクホークス):次世代の代表はこの選手!

▼小久保裕紀(元福岡ソフトバンクホークス):ホームランアーティストのバット投げ

▼中村紀洋(横浜DeNAベイスターズ):これがキングのバット投げだ!