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先日、iPhoneを充電しながら通話をしていた女性が感電死したと報じられた。充電しながらの通話はそんなに珍しいことではない。このニュースは驚きとともに「充電程度の電圧で人は感電死するのか」、「ガセなのでは?」とインターネット上で話題となった。

しかし警察の調べによると女性は確かに感電死していたことが確認されたそうだ。原因は充電器ではないかと見られている。

・iPhoneを充電中に通話 → 死亡

事故が起きたのは中国。2013年7月11日夜のことだ。南方航空でキャビンアテンダントをつとめる馬愛倫(ま・あいりん)さんが iPhone を充電しながら通話をしていたところ、感電し、そのまま死亡したという。なお、当初、馬さんが使用していたのは「iPhone5」と報じられていたが、実際は「iPhone4」であったそうだ。

・感電死特有の傷跡が確認される

公安局の発表によると、馬さんの遺体は首の右側と右肩鎖骨の関節部分にハッキリとした火傷の跡があったそうだ。また右手人差し指第一関節と右手の中指と薬指の腹側、左足の背と足の裏に「電流斑」があったという。

電流斑は体に電流が入った際、その出入り口にできる跡のことだ。このことから、馬さんは iPhone を持った右手から感電したものと見られている。

・原因はアップル非公認の充電器か

事故後、警察は馬さんが使用していた iPhone、電源タップ、充電器、充電用ケーブルなどを公開した。専門家はこの映像から、充電器がアップル社の純正品でないことを指摘。原因は充電器にあるのではないかと見ているそうだ。

・質の悪い充電器の可能性

携帯電話などの充電器は、日本なら 100ボルト(V)、中国なら 220V の電圧を 5V に変換する。専門家は馬さんのケースでは充電器が品質が悪いもので、電圧変換がうまくいかず、220V の電流が直接 iPhone に入り、その結果、感電したのではないかとのことだ。

・日本仕様の充電器を 220V 地域で使用しても同じことが起こる可能性

今回は中国製の質の悪い充電器による事故だと見られているが、日本のような 100V 仕様の充電器を中国など 220V 地域で使った場合も、同様のことが考えられるという。最近は変圧器なしで海外で使用できる電化製品も増えているが、日本から持っていった電気機器を海外で使用する際は、仕様に十分注意したい。

・それでも謎が多い事故

今回の事故は充電器が原因ではないかと見られているが、それでも説明がつかない部分もあるようだ。現地警察は慎重に調査を進めたいとしている。

なお、馬さんの iPhone はディスプレイと背面が黒く焼け焦げているものの、電源が入り起動することが確認されているという。

参照元: YouTubeET Today(中国語)


▼こちらが亡くなった馬愛倫さんだ
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