2013-06-19_131221
2013年6月18日に韓国・ウルサンで行われたサッカーW杯アジア最終予選「韓国 VS イラン」戦。イランが韓国を1-0で下して本選出場。敗北した韓国も得失点差で予選2位通過を果たした。

両チーム共に予選を突破したにも関わらず、韓国チームのスタッフが勝利を喜ぶイラン人選手を殴ったという疑惑が発生。一方、勝利直後にイランチームの監督が韓国チームに向かってガッツポーズの挑発をしたと報じられるなど、なんとも後味の悪い試合となってしまった。

そんななか、韓国が FIFA にイランのケイロス監督の懲戒を要求。対するイランも韓国を提訴したそうだ。

・韓国陣営によるイラン選手暴行疑惑
試合前から韓国とイランは互いに舌戦を繰り広げており、あまりいい雰囲気とは言えなかった。そして迎えた2013年6月18日。イランが韓国を下し、その勝利を喜んでいたところ、韓国陣営のスタッフがイランのゴールキーパーを殴ったという疑惑が持ち上がった。そのシーンをとらえたという動画は世界中で話題となった。

・イラン側の挑発があった?
この「暴行疑惑」についてある韓国メディアは「暴行があったとしたら遺憾」とコメントしたものの、勝利後にイランチームのケイロス監督がガッツポーズをしたことを「紳士的でない」と非難。イランチームの選手も挑発行為をし、韓国チームや観客を刺激していたと報じられている。

・韓国がケイロス監督の懲戒を要求
試合翌日の19日、韓国サッカー協会はケイロス監督のガッツポーズに対し FIFA に抗議文書を送ったという。韓国メディアによると、ガッツポーズを理由としたケイロス監督の懲戒要求も含まれているそうだ。

・イランも韓国を提訴
そして6月24日、今度はイランサッカー協会が FIFA に訴えた。抗議内容は、試合終了後、韓国のサポーターがイラン人選手らに対し、ペットボトルなどを投げるという危険行為を行ったというものである。ガラス製のビンや未開封のビール缶も含まれていたそうで、それが本当なら危険極まりないと言える。

・ネットユーザーの声
「もちろんサポーターも礼儀正しくないといけないけど、スタッフや監督はもっと紳士的にすべきでは?」
「ガッツポーズの何がいけなかったの?」
「提訴合戦で盛り上がってまいりましたw」
「サッカーの話だけじゃないよな」
「スポーツマンのやることじゃないよ」
「人種と国とかもうやめようよ」
「どっちもどっちだ」
「完全に泥仕合」

など、ネットユーザーもこの件を見守っている。

なお、イランサイドのメディアは「暴行も危険物が投げ込まれたのも事実」とする一方、韓国メディアは「原因を作ったのはイラン」と、報じている。

スポーツとは、「試合中は敵同士でも試合が終われば友!」であり、互いの健闘を称えあう尊い精神にのっとたものである。W杯アジア予選・韓国 VS イランは試合終了より1週間が経とうするが、この泥仕合はいつまで続くのだろう。また FIFA はどのように判断するのだろうか?

2014年にブラジルで行われるワールドカップ本選では、しがらみなくプレーできていると良いのだが……。

参照元:Youtube中央日報Persian Football
執筆:沢井メグ

▼こちらが韓国陣営のイラン人選手への暴行疑惑動画

▼こちらはケイロス監督のガッツポーズ

▼試合終了後、韓国サポーターがゴミやビンを投げ込んでいるという動画