otonajyoshi
いくら「顧客満足度(CS)」が高くても、そこで働く人が過酷な環境に追いやられていたら、決して優良企業とは言えないだろう。

CSに対し、「従業員満足度」や「ワーク・ライフバランス」という言葉もよく見られるようになったが、 実際、従業員にも満足感をもたらしている企業はどれほどあるのだろう? 各国の従業員満足度ランキングが発表された。気になる日本の順位は……G8のなかではロシアについでワースト2位だったのである。

調査結果を発表したのはイギリスの人材マネジメント協会「CIPD」だ。CIPDが、「G8」及び「BRICS」各国の職場環境について調査したものだ。G8とはフランス、イギリス、ドイツ、イタリア、日本、アメリカ、カナダ、ロシアを指し、BRICSはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ。合計12カ国である。

【G8 & BRICS 従業員満足度ランキング】
1位:カナダ(G8)……91%
2位:イギリス(G8)……91%
3位:ドイツ(G8)……86%
3位:イタリア(G8)……86%
3位:アメリカ(G8)……86%
3位:ブラジル(BRICS)……86%
7位:南アフリカ(BRICS)……81%
7位:日本(G8)……81%
7位:フランス(G8)……81%
10位:中国(BRICS)……73%
11位:ロシア(G8 / BRICS)……60%
12位:インド(BRICS) ……39%
※パーセンテージは満足度をさす

日本における職場環境への満足率は81%。一見、低くない数字だが、12カ国中7位と「良い」とは言いがたい順位。G8の中ではワースト2位だ。

なお、満足度の高さのポイントは「給与」及び「仕事とプライベートのバランス」と強い相関性があるという。むむむ、やはり日本人は働きすぎということか!?

ちなみに、この調査では「日本は高齢動労者が最も多い」、「アメリカの約20%の会社がペットを連れてきても良い」、「フランスではランチタイムが22分しかない」、「ロシアでは上級管理職の46%が女性(日本は5%)」なども判明したとのことである。

参照元:Business Owners Direct(英語)、CIPD(PDFファイル)
Photo:Rocketnews24.