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アメリカ第三の都市・シカゴで、市当局が制作したあるポスターが話題だ。10代での妊娠を注意喚起するキャンペーンの一環で作られたものなのだが、そこに描かれているのは妊娠した少年たちの姿。この衝撃的な光景は、市当局の狙い通り大反響を呼んでいるという。

・10代での望まない妊娠に注意を促すことが目的
ポスターは、10代での望まない妊娠について人々に注意を促す目的で制作された。そこには、お腹が大きくなった少年の姿とともに、「望んでなかった? 10代での妊娠はほとんどそうだよ」というスローガンが書かれている。

・「妊娠は女性だけの問題ではない」というメッセージ
市当局の担当者ブライアン・リチャードソン氏によると、「10代での妊娠について、人々にもっと関心を持ってもらい対話を促すために作りました。さらに、妊娠は女の子側だけの問題ではないというメッセージも込められています」とのこと。

・ポスターは高校の周辺に多数貼られている
ポスターは、10代の妊娠・出産率が高い地域を中心に、バスや電車、駅のホームなどに貼られている。特に、高校がある周辺地域には集中的に貼ることにしたという。

・ショックを受ける市民もいるがキャンペーンは順調
すでに多くの市民がこのポスターを目にしており、なかには衝撃を受ける人もいるという。リチャードソン氏は、「かなりショックを受けた人もいたようですが、それによって多くの人々がポスターのことや10代での妊娠について話題にし始めました。前向きな反応が多く寄せられており、キャンペーンは順調です」と語っている。

・シカゴは全米でも10代の出産が多い都市
シカゴでは、他の都市と比べて10代の出産が多いという。この対策として、市はこれまでにも様々な取り組みを行っており、1999年から2009年までで33パーセント減少させることに成功した。それでも、全米ではまだまだ多いほうとのこと。今回のポスターがさらなる減少に役立つだろうと、当局関係者は期待を寄せている。

参照元:Facebook Chicago Department of Public HealthTODAY(英文)

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