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彼氏との交際を長続きさせるにはどうしたらいいのでしょうか? ギリシャ神話より、「結婚の女神ヘラ」からその秘訣を学んでみましょう。

・大神ゼウスのプロポーズを断ったヘラ
ギリシャ神話に詳しくない人でも、大神ゼウスという名前は聞いたことがあるでしょう。神様界の神様みたいな存在です。結婚の女神ヘラは、そのゼウスの想い人。ゼウスはヘラに結婚を申し込みますが、ヘラはなかなか首を縦には振りませんでした。ゼウスはかなりの遊び人だったので、こんなスケコマシと一緒になったら後々苦労させられると、ヘラは思ったのでしょう。

・ヘラを落とすため、ひと芝居打つゼウス
そこでゼウスは、秘密の作戦を決行します。どしゃ降りの雨の日、カッコウに化け、ヘラの家の周りを飛び回ったのです。ずぶ濡れのカッコウを哀れに思い、ヘラは窓を開けてカッコウを室内に招き入れます。その瞬間、ゼウスは元の姿に戻り、ヘラをベッドに押し倒して思いを遂げたのでした。

・簡単には手に入らない女性は別格扱いされる
ゼウスにとってヘラは、どしゃ降りの雨の中わざとらしい小芝居を打ってまで手に入れた女性ということになります。手間と面倒をかけて手に入れた女性だからこそ、この後何人もの女性たちと浮気をしまくるゼウスも、ヘラは別格と考えていたのでしょう。苦労してヘラをGETできた時の達成感が、その後の関係性を長続きさせる秘訣になっているのでしょうね。

・正式交際後も「そこそこモテる女性」であること
そこそこモテる女性に対して、彼氏としては一生懸命にならざるをえません。ポイントは「すっごくモテる」ではなく、「そこそこモテる」ということ。パートナーがすっごくモテると彼氏は不安になりますが、そこそこモテるという場合、男性は周囲に対して優越感を感じることができます。ヘラも、「そこそこモテる女性」でした。大神ゼウスの妻になったヘラにちょっかいを出そうなどというチャレンジャーは滅多にいませんでしたが、彼女の立場に関係なくヘラに惹かれる男性も存在したのです。

・カノジョがそこそこモテると、男は頑張る
そんなヘラに恋をしたのは、「イクシーオーン」という人間界の王子です。ゼウスとヘラの神殿に招かれたイクシーオーンは、ヘラへの思いを遂げようと、こっそりヘラの寝室に忍びこみ、眠っていた彼女に覆い被さります。しかしヘラだと思って抱いたのは、実は人形でした。イクシーオーンの企みに気付いたゼウスがヘラを別室に移し、ヘラにそっくりの人形をセットしておいたのです。このように、パートナーがそこそこモテると、男性は頑張っちゃうものなのです。

・少々の下ネタにも対応可能な女性であること
ゼウスとヘラは、神様にはあるまじきくだらない話もします。その内容は、「性行為の気持ち良さは、男と女はどっちが強いのか?」というもの。二人は、男性の体も女性の体も経験したことのある人間「テイレシアス」を呼びつけ、「どっちが気持ち良かったか?」という疑問をぶつけます。「女性の体のほうが10倍気持ち良かった」と答えたテイレシアスに、ヘラは「男性が、女性の10分の1しか快感がないのに浮気をするなんて納得いかない!」とテイレシアスの視力を奪ってしまいました。とんだ八つ当たりですね……、という話はさておき。ヘラのように、下ネタにもノリ良く応じることは寛容さのあらわれです。引いては、円満な関係を保つのに役立つと言えるでしょう。

・交際長続きの三つの秘訣
いかがでしょうでしょうか。以上の内容をまとめると、「簡単に落ちる女性でないこと」、「そこそこモテる女性であること」。そして、「下ネタにも対応可能な女性であること」以上を意識して、1分1秒でも長く交際を長続きさせてくださいね。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト:マミヤ狂四郎