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日本全国、スーパーなら「バナナ」を置いていないお店はまれである。日本で販売されているバナナは台湾やフィリピン産であることが多い。だが、日本にも「国産のバナナ」を生産可能な地域があるのをご存じだろうか? それはなんとなくイメージがつくかもしれない。沖縄県だ。

沖縄では家の軒先にバナナの木が生えている場合があり、『島バナナ』と島民は呼んでいる。これは家族や近所へのおすそ分けでしかほとんど食べられない、沖縄県民しか知らない伝説のフルーツとなっているのだ。

・めったに県外には流通しない
島バナナは農家が生産しているものの、生育が非常に難しく生産量も非常に低いため、めったに県外には流通しない。たとえば石垣島ではジェラート店『いもり牧場の自家製ジェラート ミルミル』などでジェラートとして提供されているが、生の島バナナを見かけることは難しい。

だが、島の方の協力もあり、伝説の『島バナナ』を日本最南端の農畜産物直売所『ゆらてぃく市場』で発見することに成功した! って、すごく小ぶりなのに2房で800円とかメチャ高けぇぇぇぇっ!!! 横に置いてあるパイナップルが150円からという値段を考えると、かなり高級なフルーツのようだ。

・泥棒が出るほど美味
島の方にお話を聞くと、「泥棒が持って行ってしまうほど美味しいんだ!」というコメントをいただくことができた。これは楽しみだ。購入した時点ではまだ青めで熟しきっていなかったので、自宅に持ち帰ってその味を堪能することにした。

ちなみに石垣島ではマンゴーやグァバ、パッションフルーツなど南国系のフルーツがたくさん生産されており、もし島バナナを発見できなくても、島特有の美味しいフルーツを味わうことはできると思う。

・他のバナナとはいったい何だったのか
東京に帰って数日、バナナの甘さを示すシュガースポットも十分に出てきたので待望の島バナナを食べることに。食べた感想を率直に言うと……「他のバナナとはいったい何だったのか(笑)」。これ以外に無い。

皮をむくと他のバナナの4分の1ぐらいのサイズしかないにもかかわらず、バナナの濃厚な甘い香りがぶわーっとその場に広がる。たまらずパクっと口にすると、濃厚すぎる甘味とフレッシュバナナの穏やかな酸味が口の中で南国パラダイスを演出する。あまりに素晴らしすぎるフルーツである。

・もうすぐ島バナナの季節
記者が石垣島に行った5月は、実はちょっと島バナナの時期には早かったので、手に入れられたのはかなり奇跡的だったようだ。だが、これから夏になるにつれて島バナナの時期となり、もう少しだけ入手が容易になるという。

旬の時期にだけ通販も行っているようなので、フルーツ好きや石垣島に旅行へ行くという人は、島バナナを食べないと損かも!? とにかくバナナの常識をくつがえす味なので、ぜひ試してみてほしいぞ。

Report:なかの

▼島バナナを購入した『ゆらてぃく市場』

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▼日本最南端の農畜産物直売所らしいぞ

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▼あった!

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▼高すぎて笑った

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▼家に持ち帰って数日。食べごろに

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▼シュガースポットも十分だ

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▼他のバナナとはいったい何だったのか(笑)ウマすぎだろ

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▼石垣島ではジェラートにしても食べられている

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