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皆さんは「どら焼き」と聞くと、どのような形を思い浮かべるでしょうか。おそらくほとんどの方が、円形を想像されると思います。

・月に3日しか販売しない
ところが、京都の菓匠「笹屋伊織」のどら焼きは、まったく形が違います。このお店、290年以上の歴史を持つ老舗で、銘菓として知られるどら焼きはなんと棒状。しかも月にたった3日しか販売していないという激レア和菓子なのです。そして激ウマ!

・寺の銅鑼(どら)を用いたのが始まり
「笹屋伊織」のどら焼きが棒状なのには、理由があります。江戸時代末期にお坊さんの副食として、菓子を作って欲しいと依頼された五代目当主笹屋伊兵衛は、お寺でも作ることができるようにと、あるものを鉄板の代わりにしました。それが銅鑼だったのです。

・棒状のこしあん
銅鑼に生地を乗せて焼き、その上にこしあんを乗せてくるくると巻いたため、細長い棒状どら焼きが誕生したのでした。他のどら焼きと形が異なるのは、そのためです。

・一子相伝、秘伝の製法
驚いたことにこのお菓子は、代々一子相伝でその製法が守られているとのこと。したがって、当主(現在は十代目)以外作り方を知ることができない逸品なのです。それもあってか、月にたった3日しか販売できないのだとか。

・激レアなのに全然高額ではない!
そこで気になるのがお値段なんですけど、いくらだと思われますか? 激レアなのにお値段たったの1365円(一棹)です! 倍以上の値段がしても、おかしくない代物ですよ。

・竹皮ごと輪切り
問題は味ですよね。ちょっとユニークなのが、切り方です。商品説明によると、どら焼きを包んでいる竹皮ごと輪切りにするそうです。その理由は説明に記載されていませんが、おそらく竹皮の匂いを楽しむためではないでしょうか。

・もっちりとした生地に控えめなこしあん
層になった生地はもっちりとした歯触り。ういろうのようなねっとりとした生地のなかに、びっしりとこしあんが入っています。これはかなり甘いのかな? と思うと、ふわりとした軽さを感じるようなあんこだったのです。上品のあんこで、びっしりと詰まっているのに控えめな印象。そして食べてみて驚いたのですが、竹の風味が最後まで損なわれることはありませんでした。

・小腹を満たすのに最適
お坊さんの副食として作られたお菓子です。そのためなのか、クセになるような甘さは一切ありません。しかし生地のもっちりとしか感触が、適度の食欲を満たしてくれるのです。これは小腹を満たすのに最適といえるでしょう。

・ネットでも販売しています
近くに店舗がないという方は、インターネット上で購入も可能です。翌月分を前月に予約販売しているようです。したがって、購入のタイミングを間違えると一カ月以上待つことになります。どうしても買いたい! という方は、笹屋伊織のサイトをチェックすると良いでしょう。

Report:フードクイーン・佐藤
参考リンク:笹屋伊織 どら焼き

▼ 笹屋伊織のどら焼き。これ本当にどら焼きなの?dorayaki1

▼ 裏面を見るとたしかに「どら焼き」と書かれていますdorayaki2

▼ 箱から出すとこんな感じdorayaki3

▼ さらに外装をとると、竹皮に包まれた中身が姿を見せましたdorayaki4

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▼ ビニールから出すと、竹皮の匂いが広がりますdorayaki6

▼ 竹皮ごと切って盛り付けますdorayaki8

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▼ 竹皮をとって頂きますdorayaki11

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