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手軽に美味しく食べられることで世界中で支持されているカップ麺。だが、カップ麺は食べ終わったとき、ひとつの問題が発生する。「残ったスープの処理方法だ」。

もちろん全て飲み干すのがいいのかもしれないが、飲みきれないという人も多いだろう。そんなとき、あなたはどうやって処分する?どうやら、日本では「台所の流し台に流す派」と「トイレに流す派」に大きく分かれるようだ。一体、どちらが正しい処理方法なのだろうか?

・「流し台に流す派」の意見
「食べ残しのスープは流し台に捨てます。三角コーナーとかで、残った具や麺をちゃんと取り除いたら大丈夫なんじゃないですか? スープをトイレに流す人もいますけど、そんなことをしたらトイレにラーメンのニオイもこもっちゃうし、何より食べ物をトイレに捨てるなんて非常識だと思います」

・「トイレに流す派」の意見
「私はトイレに捨てますね。だって、トイレって結構大きいものを流しても大丈夫じゃないですか? 汚い話ですけど嘔吐したときもトイレに行きますよね。は? 台所? 食べ残しのスープを流し台に捨てるなんて排水口が詰まりそうだし、なんか環境に悪そうじゃないですか! 信じられない!!」

・下水水道局に聞いてみた → 「どちらも同じ。極力流さないようお願いします」
流し台派の意見もトイレ派の意見もどちらも一理あるように聞こえる。結局のところどちらがいいのかわからないので、東京都下水水道局に聞いてみた。すると、結論から言うと、「流し台にもトイレにも極力流さないようお願いしたい」とのことだ。

流し台の排水口もトイレの排水口も最終的には同じところにつながるそうだ。なので、どちらに流しても行き着くところは同じ。どちらが環境にいい、悪いという差はないのである。

・問題はラーメンのスープに含まれる「油分」
ラーメンの残り汁を流すことの一番の問題は油分。油分は分解されずに少しずつ排水管にたまっていくという。それは悪臭の原因になるだけではない。過去には積もり積もった油の塊が東京湾に排出されるということも起こったこともあるというのだ。

なので、強制ではないが、東京都下水水道局としてはカップ麺のスープはなるべく流さないようにお願いしたいとのことだった。

1人分のラーメンの残り汁に含まれる油分は微々たるものだ。しかし、チリも積もれば山となるというように、それが溜まると大変なことになる。だが、逆に言うとひとりひとりの心がけで解決する可能性があるということだ。

揚げ物のあとの油のように新聞紙に吸わせるなどして燃えるゴミとして出すというのもひとつの方法。もちろん食べ残しをしないのが一番だが、どうしても残してしまったときはせめて環境に配慮した方法で処理をしたいものである。

Report:沢井メグ