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タイ観光で欠かすことができないのがマッサージ。ストレッチングの要素を含んでおり、施術後は体がほぐれて最高の状態になります。

実は体だけでなく、同時に心が癒されるのをご存じでしょうか? それも施術とはまったく関係のない部分に、思わぬ癒し効果が。それは、マッサージをしてくれるおばちゃんとの会話によるものです。

・パッポンエリアの「有馬温泉」
記者(私)がマッサージ体験をしたのは、レストランやバー、土産物店がひしめき合う歓楽街、パッポン通りのエリアです。ここは日本人向けのお店が多く、多少の日本語であれば、どこでも通用します。そんなエリアの一角に、「有馬温泉」があります。建物の入り口には、日本語で有馬温泉と看板が掲げられています。

・格安な料金
料金は2時間のコースで500バーツ(約1740円)です。以前は400バーツだったそうなのですが、近年値上がりしたとのこと。それでも2時間で全身を徹底的にほぐしてもらえると思えば、かなりお得。日本でマッサージを受けると、これの5倍近くかかると思います。

・「ニホンゴスコシシャベレマス」
最初にコースを選び、VIPルームの利用を希望すると、施術してくれるおばちゃんが部屋まで案内してくれます。そのおばちゃんに「日本語しゃべれますか?」と質問すると、大抵「スコシシャベレマス」と答えてくれます。これは安心と思い部屋へ。短パンとTシャツに着替えると施術スタートです。

・しゃべてるって言ったのに
マッサージが始まったところでおばちゃんに、「マッサージしていると、体の悪いところがわかりますか?」と質問してみた。すると、「ニホンゴムズカシイ……」との答え。さっきしゃべれるって言ったのに。とはいえ、片言の会話であれば、彼女たちも自発的に話してくれます。

記者「痛ッ!」
おばちゃん「イタイノ?」
記者「大丈夫、大丈夫。でも痛い」
おばちゃん「カワイソウネ」
記者「ちょっと、優しい感じでお願いできますか?」
おばちゃん「ナニ? (ニホンゴ)ムズカシイネ」

と言った具合。「しゃべれる」と言えるほどの会話はできないようです。しかし、その片言の日本語が、なんとも可愛らしく聞いていて心が和みました。

・おばちゃんの方が熱心?
ちなみに後日、再び有馬温泉に訪れたところ、今度は若い女性が担当してくれました。同様にいろいろ話しかけていたのですが、時々施術中にケータイ電話を操作している素振りが見えました。年頃であれば、お友達と何か親密なやり取りをすることも考えられます。せめて、施術が終わってからにしてもらいたいと感じた次第。もしかしたら、マッサージはおばちゃんの方が熱心なのかもしれませんね。

Report:フードクイーン・佐藤

Thanon Phat Pong