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日本が生み出したヒーロー「ウルトラマン」、初代放送後、シリーズ化し、おじいちゃん、お父さん、お子さんと3代に渡って見てきた人も多いだろう。2013年7月には新作も放送開始が決まり注目されている。

そのウルトラマンに関する書籍がネット上で物議をかもしている。というのも、その本のウルトラマンに関する内容が間違いだらけで、多くのネットユーザーが激怒しているのだ

・小谷野敦氏著『ウルトラマンがいた時代』
問題となっているのは、評論家の小谷野敦氏著『ウルトラマンがいた時代』だ。『帰ってきたウルトラマン』を軸に当時の世相などにも触れた評論なのだが、そのウルトラマンに関する内容に誤りが多く見られたという。

・誤記は調べれば誰でもわかるような内容
その誤記を指摘したのはあるネットユーザーだ。その指摘によると、本のなかで、たとえば、『帰ってきたウルトラマン』で南猛隊員を演じた池田駿介さんを、「ウルトラマンAの南隊員は池田駿介」と表記したり、ウルトラマンタロウは劇中でバッジを腕に装着しているのにもかかわらず「胸のバッジ」と表記するなど、調べればすぐにわかるような誤りが多数見られたのだという。

著名な評論家の著書である。ウルトラマンを全く知らない人が見れば、きっと間違いに気がつかないだろう。ネット上ではウルトラマンに関する情報の誤記にファンが不快感を表しただけでなく、「出版物としていかがなものか」と物議をかもした。 

・この件に対するネットユーザーの声
「ウルトラマンAの南隊員は池田駿介? え?」
「ウルトラ系詳しくない私もコーヒー吹いた」
「ほんっとありえないなこの作者」
「読みました。ひどいもんですね」
「特撮やアニメを、よく知らないで語るのは自殺行為だと未だに理解していない人達は何なのかね?」
「マニアの方でなくとも解る間違いの数々」
「『帰ってきたウルトラマン』の南隊員と『ウルトラマンA』の南隊員を混同してる、その程度の本。『今だ変身北斗と南』の南隊員は星光子だ!ググれカス!」

と、熱心なファンも、そうでない人からも呆れた声が目立つ。

なお、小谷野氏は指摘したネットユーザーに対し「増刷したら訂正します」とTwitterでコメント。増刷がなければ訂正をするつもりがないかに見えたが、その発言からわずか数分後、「反映しました」とTwitterでつぶやき、自身のブログにネットユーザーが指摘した誤記一覧を投稿している。

だが謝罪や「内容に誤りがありました」などと明言していないため、ブログに誤記一覧があることに気がつかない読者もいるかもしれない。

Twitterで「著作家はすべからくブログかウェブサイトを設けて著書の訂正を提示すべきである。」とつぶやいている。もちろんそれはその通りなのだが、本を手にとった全ての人が著者のブログを見るとも限らない。やはり書籍そのものへの訂正も早急にする必要があるのではないだろうか。

参照元: togetter小谷野敦ブログ
photo:Rocketnews24.