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メルトダウン(炉心溶融)によって引き起こされた、チェルノブイリ原子力発電所事故。この事故は1986年4月26日に発生し、多くの犠牲者と大規模な環境汚染を起こした。あれから27年が経過したが、あまり知られていない事実がある。

・原発内に建てられた墓
事故が発生したチェルノブイリ原発4号炉には1名の行方不明者がおり、27年が経過した現在も発見されておらず、彼の墓が原発内に建てられているのである。しかも建物の内部にあるのだ。しかしその墓は放射線被曝線量が20~25μSv/h(毎時マイクロシーベルト)と高く、長居できないのである。

・メルトダウンした4号炉の真横
2013年4月、筆者(私)はチェルノブイリ原発に出向き、特別な許可を得て内部に入ることができた。撮影規制があるなか、職員の案内でどんどん奥へと進んでメルトダウンした4号炉の真横まで向かう。そう、墓場は4号炉の側面に建てられているのだ。そこに彼が眠っているのだから、当然といえば当然かもしれない。

・最深部ともいうべき奥に
チェルノブイリ原発はいま現在もたくさんの人たちが働いており、その入り口からは多くの職員が出入りしている。メルトダウンした4号炉にも、その入り口から行くことができる。階段をのぼり、廊下を歩き、扉をくぐり、また階段をのぼり、廊下を歩き、扉をくぐり、体感としては1キロくらい歩いたのではないかと思うくらい移動した。

・機械音が響くなか静かにたたずむ墓
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……。そんな機械音、モーター音、振動音、とにかく人工的な音がするなか、鉄製の急な階段をのぼる。すると、ちょっとだけ広い廊下に出た。その隅に何かモニュメントのようなものがあった。近づいてみると、苦しみながら息絶えたかのような男性の姿が彫られた石板が壁に貼り付けてあった。そのまわりには、造花や生花がささげられている。そう、彼の墓だ。

・高い線量で長居できない
職員によると、彼の名はワレリー・ホデムチュクさん。いま現在も行方不明で、彼はメルトダウンした原発のなかでいまも眠っているとのこと。しかし線量が高いため、長居できないという。なぜなら、このフロアはメルトダウンした4号炉の真横に「事故後」に作られたものであり、墓の向こうには炉があるのである。

・いまも墓に花が添えられている
しかし、それでもこうして造花や生花が添えられているということは、職員が彼の存在を忘れることなく「事故の事実」や「人の命」を深く考えているからだろう。いまも原発で眠っている彼は、いつか誰かの手によって起こされることがあるのだろうか。

・ウクライナへの行き方
首都キエフまでの直行便がないため、パリやフランクフルト、ローマ、アムステルダムなどを経由して行くことになる。成田空港からはANAやアリタリア航空、ルフトハンザドイツ航空、その他多くの航空会社で移動可能。鉄道ではベルリンからワルシャワ経由、北京からモスクワ経由で行くことも可能である。2013年4月現在、日本国籍の場合ビザは必要ない。

Report: Kuzo.

▼チェルノブイリ原子力発電所
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▼白衣を着てチェルノブイリ原子力発電所内に入る
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▼続く廊下と扉と階段を延々と歩き続けて最深部へ
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▼ェルノブイリ原発4号炉の側面に作られた墓
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