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東京に多数お店のある、人気たこ焼き店といえば、きっと『銀だこ』を思い浮かべる人が多いと思う。だが、そんな『銀だこ』はたこ焼き好きの大阪出身者いわく「たこ焼きと認められない」そうだ。いったいなぜ……!?

そこで調べてみたところ、大阪で大人気のたこ焼き店は多数あるものの、そのなかでも特に『わなか』という店が美味しいと評判らしい。その大阪人も「わなかのたこ焼きは日本一でんがな!」と言っていたので、銀だことどちらが美味しいのか比べてみることにした。

<『わなか』VS『銀だこ』どちらが美味しいのか徹底比較>
・値段:微妙に『わなか』の勝利
単純にわなかは8個入りで500円、銀だこは8個入り550円と、銀だこのほうが50円高い。よってわなかの勝利である。ただ、大阪人いわく「お店によって値段が違うけど大阪より100円ぐらい高い」と言っていたので、もしかすると関東の店舗は値段を上げられているのかもしれない。

・たこ焼きの大きさ:微妙に『銀だこ』の勝利
たこ焼き1個の大きさを比べると、銀だこの方が大きかった。ただ重量はそんなに変わらなかったので、見た目の問題である。

・たこの大きさ:圧倒的に『銀だこ』の勝利
たこ焼きの中に入っているたこの大きさを1個1個見たところ、平均的に銀だこのほうが倍ぐらい大きかった。また、悲しいことにわなかのほうは1個たこが入っていないものがあった。コレはたこ焼きの名店としては致命的なミスではないだろうか。

・カリトロ感:圧倒的に『銀だこ』の勝利
銀だこは揚げ焼のような製法なので、外はカリッ! 中はトロっ!の絶妙な食感。わなかは中がトロトロではあるものの外はふんわりといった感じで、カリカリ感はあまり感じられなかった。ただ、大阪人は『たこせん』にして食べるので、あんまりカリカリ感はいらないと思っているのかもしれない。

・生地の美味さ:圧倒的に『わなか』の勝利
コレはかなりビビったのだが、確かにわなかのたこ焼きの生地はしっかりと出汁の旨味が感じられ、ムチャクチャ美味い。それに比べると銀だこはやや薄味である。また、上にかかっているかつおぶしは銀だこは細かいものだが、わなかは花がつおがかかっており、かつおぶしの美味しさもガツンとくるものであった。

・店員の可愛さ:『銀だこ』の勝利
わなかはイケメンの大阪人のお兄さんがたこ焼きを焼いていたのだが、銀だこはまだ白いたこ焼きのようなカワイイ女子がたこ焼きを焼いていた。また、たこ焼きを渡す時に「おいしく召し上がれますように」と言われてちょっと胸がときめいたので、銀だこの勝利である。異論は認めない。

・総評:「どっちもうまいので認めないとか認めるとかやめましょう」
結論としては、「どっちも美味しい」といったところだろうか。銀だこがすごく不味かったらしょうがないと思うが、美味しかったので「銀だこをたこ焼きとして認めない」という理由は、残念ながらいまだ理解できないままだ。

ちなみに記者は『銀だこ』よりも『わなか』よりも、じつは『くくる』のほうが美味しいと思う熱狂的くくる信者である。趣味は新大阪駅のくくるでたこ焼きを買い、新幹線の車内でたこ焼きを食べ香りを充満させることだったが、いつからか車内で食べないようにという注意書きがあることに気づき止めた。

また、『わなか』と『銀だこ』どちらもお店がある場所が日本に一つだけ存在する。それは神奈川県の相模大野駅にある駅ビルなので、もし近くに行く用事のあるたこ焼きファンはぜひ行ってみてはいかがだろうか。

文・写真=なかの

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