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一人暮らしをしている人なら、きっとふとしたときに「おふくろの味」が懐かしくなるときがあるはずだ。そしてその味を求めて近所の定食屋に行っても、ちょっと違うと感じて残念に思うこともあるだろう。

だが、そんな人たちのハートをあたためてくれそうな、とても良い雰囲気の店が池袋にオープンしたぞ! その名も『おばあちゃんの定食屋』。店員はみんな65歳以上のおばあちゃんで、毎日日替わりで手作りの定食を提供してくれるのだ。

・メニューもレシピもない本当の手作りの味
この店には家庭で出されたものを食べるようにメニューが存在しない。また、決まったレシピも存在しないため、完全に「家庭で食べる味」を楽しむことができる。

もちろん味も素朴でとっても美味しいが、毎日家に帰ったらお母さんやおばあちゃんが用意しておいてくれたあの料理の雰囲気まで味わえるのだ。

・旬の食材を使用し、添加物や冷凍食品は使わない
記者が訪れたときのこんだては『さばの味噌煮』だったのだが、やわらかく煮あげられたさばは、しっかりと味が染み込んでおり、ホカホカのごはんとの相性はバツグン! 副菜の厚揚げに添えられた菜の花が旬を感じさせる、体にも心にも優しいおふくろの味だ。

また、料理それぞれのバランスも良く、冷凍食品や添加物を定食に使用していないため、健康にこだわる人もきっと納得する味である。そのため1日に作れる量に限りがあるので、売り切れ次第閉店するそうだ。

・店員は65歳以上の高齢者のみ
店員は65歳以上の高齢者のみとなっており、まだまだ働けるお年寄りの雇用も促進するとのこと。まだまだ働けるのになかなか働く機会にめぐり合えない人はたくさんいるので、そういった問題の解消にも一役買いそうな素晴らしいコンセプトである。

また、お年寄りだからこそできるあたたかいサービスだけでなく、文化の継承や、料理教室なども今後展開する予定だという。

場所は池袋の豊島区役所から歩いてすぐの場所にあり、池袋駅からのアクセスも良好。近くに立ち寄った際にふらりと訪れて美味しい手作りの定食を食べ、あたたかい気持ちになって帰る。そんな何気ない嬉しさを味わうことができる、とてもいいお店だった。

訪問店舗:おばあちゃんの定食屋
所在地:東京都豊島区東池袋1-46-13
執筆:なかの
写真:ロケットニュース24

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