cruel reality

みなさんに、ぜひとも見てもらいたい映像がここにある。

写真家でもありアーティストでもあるChris Jordanさんが「Midway」というプロジェクトのなかで制作したその動画には、北太平洋に浮かぶ “ミッドウェー島” の実態が映し出されている。

一番近い大陸とでも3200キロメートル以上も離れているという孤島・ミッドウェー島は、コアホウドリという鳥が多数生息する美しい島である。しかしあるものによって、その美しさが年々破壊されていっている。

ミッドウェー島を汚すそのあるものとは、人間が捨てたゴミである。ミッドウェー島は、実は人間が捨てたゴミが流れ着く島としても有名であり、浜辺には無数のゴミが転がっている。

そしてさらに悲しいことに、我々人間が出したゴミによって、たくさんのコアホウドリたちの命が奪われているのである。そう、プラスチックのゴミなどをエサと勘違いし飲み込んだ多くのコアホウドリが死んでいっているのだ。その残酷な現実をChrisさんは映像として鮮明に収めており、世界中の人に大きな衝撃を与えている。

確かにそこには、目を背けたくなるような悲惨な光景が映っている。しかしこのむごい現実を作り出したのは、我々人間である。その責任を考えるためにも、ぜひ目を背けず、最後までしっかりとミッドウェー島の現実を見ていただきたい。

(文=田代大一朗

参照元:Vimeo/MIDWAY, YouTube/JeAAGw

▼こちらがその動画

▼YouTube版