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日々の生活の中で、客観的に物事を判断したり相手の立場に立って考えたりすることは決して容易なことではない。時には、主観的な考えに固執してしまったり自分の立場でしか物事を見られなかったりするものだ。それが人間である。

だがしかし! そんな人間がペットとして可愛がるワンコたちにはそれが可能だという。最新の研究によると、犬は人間の視点に立って物事を判断してから行動を起こすことが明らかになったそうだ。

英ポーツマス大学のジュリアン・カミンスキー博士は、1才以上のオスとメスそれぞれ42頭の犬を対象に実験を行った。計84頭の犬たちはすべてペットとして飼われており、犬種は様々だ。

まず、個室にそれぞれの犬のエサを用意し、飼い主とその飼い犬のみの環境を作る。そして飼い主に「待て」の指示を出してもらい、犬の行動を観察するというものだ。それぞれの犬に対して、同様の実験を明るさの異なる部屋で繰り返した。

すると、暗い部屋にいるときほど、犬は指示を守らずに目の前のエサを食べてしまうことが判明。その確率は、明るい部屋のときよりも2倍高かったとのこと。しかも、エサにあり付くまでのスピードもより速かったという。

カミンスキー博士は、「犬たちが暗い部屋で指示を守らなかったのは、暗がりでは人間にはエサが見えていないと判断したからだと考えられます。これは、飼い主にそのエサが見えているかどうかを、犬たちが考えてから行動していることを示しています」と説明している。

「この事実は非常に驚くべきことです。なぜなら、人間にとって見えているかどうかを意識するということは、人間の立場にたって物事を考えていることを意味しているからです。すべてとは言えませんがある種の場面においては、犬はその場の状況を主観だけでなく客観的に見てから判断し、行動に移していると考えられます」とのこと。

さらに、「実験中、飼い主たちは常に犬と一緒に部屋にいました。その姿は犬たちにも見えていたはずです。しかし、明るい部屋でも暗い部屋でも、飼い主の存在自体は彼らの行動に影響を及ぼしませんでした。行動を起こす際に犬にとって重要なのは、人間にエサが見えているか否か、つまり人間の視点に立つことだったのです」と、博士は語っている。

人間同士でも難しいのに、犬が人間の視点に立って考えていたとは……彼らは我々が思うよりもはるかに賢い動物なのだろうか。愛犬家のみなさん、あなたの可愛がるワンコたちもあなたの立場にたって物事を判断しているのかもしれない。

参照元:Mail Online(英文)
photo: RocketNews24