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最近、おいしいステーキ食べましたか? 霜降り信仰が今だに強い日本では「おいしいステーキ=霜降り」を想像する人が多いのではないでしょうか?

でも欧米では、口の中で溶けてしまうステーキよりも、赤味で適度に脂が乗ったビーフの味がする肉が好きという人が多いのです。「腐る寸前がおいしいんだよ」と言って茶色く変色するまで食べないスペイン人を見たこともあるほどです。

アメリカでも、ここ何年も人気なのが、エイジドビーフ( aged beef )です。エイジドビーフとは低温でビーフを乾燥させ、肉の中の水分を蒸発させることで旨味が凝縮されるという、熟成方法で作られるビーフのこと。このドライエイジング法ではおいしく熟成されるまでに最低でも2週間程度必要ということもあり、ドライエイジドビーフは高級ステーキの代名詞となっています。

ところがこのエイジドビーフが家庭で、しかもたった6日間でつくることができるレシピを発見!「家であのステーキが食べられるのか!ならば試さない訳にはいかない」といことで、早速作ってみました!

【材料:2人分】
・340gのステーキ2枚(厚さ2.5cmほどのもの)
・ナンプラー大さじ1杯半
・ステーキが入るジップロック
・チーズクロス(ガーゼ)
・凧糸
・塩コショウ

必要なものは、肉、ナンプラー、チーズクロス(ガーゼ)、凧糸、ジップロックバッグのみ。ナンプラーを使う理由はレシピには書かれていませんが、これは発酵調味料であり、旨味調味料でもあるナンプラーを使うことで、発酵も進みやすく、さらに旨味も加えられ、また強い塩分により安全性を高めてくれるのではないかと考えられます。

作り方は至って簡単です。ステーキ肉をジップロックに入れ、ナンプラーを大さじ一杯半加えます。よくなじませたら冷蔵庫に入れて3日間置きます。3日後に取り出したら、チーズクロスで包んで凧糸で結わき、菜箸など長い棒に通して、大きなお鍋の中に吊るします。そうして全体が空気にふれるようにして、冷蔵庫へ戻し、さらに3日間寝かせます。

そして3日後。冷蔵庫で3日間寝かせた肉は、水分が飛び、一回り小さくなり色も赤黒く変化しています。肉を焼く30分ほど前には冷蔵庫から取り出し、室温に戻しておきましょう。そうすることで火が均等に肉に通りやすくなります。最後に塩コショウをふりかけ、フライパンでお好きな焼き加減で焼き上げるだけ。

これで高級ステーキレストランも顔負けの極上ステーキが完成です!

旨味が凝縮されて、肉本来の味が全面に出たステーキは、ステーキソースなどは一切必要なく、塩コショウだけで充分! 噛めば噛むほどに肉のおいしさが口に中いっぱいに広がります!  日本では食べられない最高級のステーキの完成と言っても過言でないでしょう。

一度食べたら病み付き間違いなし! みなさんも是非お試しアレ。

写真=ロケットニュース24

1、お肉を準備します
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2、ステーキ肉をジップロックに入れ、ナンプラーを大さじ一杯半加えます。よくなじませたら冷蔵庫に入れて3日間置きます。
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3、3日後、冷蔵庫から取り出したら、チーズクロスで包み、
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4、凧糸でこのように巻きます。
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5、お鍋やボールに吊るして、
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6、再び冷蔵庫で3日間熟成します。
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7、そして3日後(合計6日後)、熟成された肉はこのような色になります。
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8、お好みの焼き加減で、さあどうぞ〜!
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