2013-01-21_233317
客が来てもガン無視、商品があるのに面倒だから「メイヨー(ない)」、釣り銭は投げて返す……長らく「中国には“サービス”の“サ”の字もない!」と言われてきた。

だが最近では状況が変わってきている。中国のあるレストランがよりよいサービスを提供するために行った朝礼動画が話題となっている。朝礼と言えば、その日の連絡事項の伝達などが一般的だ。しかし、そのレストランの朝礼は一味もふた味も違う。まるで軍事訓練のようなのだ。

動画は北朝鮮との国境・遼寧省の丹東にあるレストラン「アリラン飯店」で行われた朝礼の様子だ。名前からわかるように朝鮮系のレストランである。集まった女性従業員は黒い服のリーダーに合わせてキレイに整列! リーダーにならって企業理念を繰り返す。若干、珍妙な動きをするが、どこにでもある朝礼の様子だ。

だが、その後、事態は予測不可能な方向へ! 動画の2:25あたりから突如としてとんでもないオリジナリティを発揮したのである。

一部を紹介すると “円陣を組んで踊りだす”、“真ん中に張られたロープに思いっきり突撃して次々と倒れる”、“同僚を踏み台にし、ロープの上を飛び越える” などなど。

特に、同僚を踏み台にの段では「私を踏みなさいッ」「リーダーを踏み台になんて、あたしできませんッッ!!」「バカッ!! 早く!」 「リーダーぁぁぁ」と聞こえてきそうななシーンもあり、妙にアツい仕上がりとなっている。それにしても妙齢の女性が叫び、髪を振り乱して取り組む様子にはあ然とするばかりだ。

この動画に中国のネットユーザーは

「おおお……」
「クソ笑った」
「電車の中で見て爆笑しちゃった」
「北朝鮮かと思った」
「中国一、いや、宇宙一だよ!」
「マジキチ」
「国防は彼女達に任せたらいいのでは?」
「従業員の尊厳はどこに」

と、驚きを隠せない。

この「訓練」と呼びたくなるような朝礼についてアリラン飯店は「従業員の元気とやる気をアップさせ、お客様によりよいサービスを提供するため」だとしている。

いや、客としては目があったらニッコリ微笑んでくれるだけで十分なのだが……。レストラン側の狙い通り従業員にやる気と元気がみなぎっているのかはわからない。しかし、この朝礼に参加すれば、体力そして忍耐は鍛えられそうである。

(文=沢井メグ
参照元: Youtube moonli927和訊新聞(中国語)

▼こちらがその動画だ