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韓国にたびたび観光に出かける男性、木下さん(仮名)の韓国旅日記。今回は、ウルルンド(鬱陵島)での夕食ついて寄稿頂きました。以下は木下さんによるレポートです。

どうも木下です。韓国のウルルンドに上陸し、すぐさま5時間にも及ぶバスツアーに連れて行かれたと、以前の記事でお伝えしました。3時間の乗船のあとに、バスに乗りっぱなしは非常にきつかったです。しかし、ユニークな観光スポット(?)目白押しで、最後まで飽きませんでした。

・民家を兼ねた食堂
宿に戻った後に、夕食をとりに近所のお店へ。お店と言っても、飲食店はほとんどが食堂。チェーンのファミレスなどは存在しません。家を店舗に改造したような、小さな食堂が軒を連ねています。そのうちの一軒に入ってみました。

・どのお店でも、店の人間が食事をしている
少し話はそれますが、韓国で小さな食堂に入ると、大抵お店の人が食事をしています。近所の常連さんや親せきと思われる人々とテーブルを囲んでいて、客が来ても気にせず食事を続けています。驚いたことに、それが朝だろうが昼だろうが、いつでも食事しています。たまたま私(木下)が食堂に入ったときに、そういうタイミングが連続しただけかもしれませんが、「韓国ではどのお店でも、店の人間が食事をしている」、そういう印象を受けます。

・イガイ雑炊
話を戻しましょう。やはりウルルンドは島だけあって、海産物が豊富です。生簀にイカを陳列しているお店もあります。私は入った食堂で、イガイ雑炊を頼みました。イガイとは二枚貝の一種では、日本ではカラスガイやセトガイと呼ばれているそうです。これをご飯と一緒に炊いたものを頂きました。

・ほんのりと甘いマヨネーズご飯の味
一口食べてみて、その見た目を裏切る味に衝撃を受けました。非常にクリーミーだったからです。私はてっきり、貝の出汁がきいた炊き込みご飯のような味がすると想像していました。ところが食べてみると、洋食の「ドリア」の味を連想させます。もっとわかりやすくたとえるなら、ご飯にマヨネーズをぶっかけたような甘さと、ほのかな酸味。これはおいしい!

・薬味のきいた韓国しょう油をかけてさらにグレードアップ!
お店のおばちゃんは、別皿の調味料をかけろとすすめてきます。これはネギやしょうが、ニンニクをきかせた韓国しょう油です。これをご飯にかけると、甘さがさらに際立つではありませんか。唐辛子の辛みが、味をギュッと引き締めて、旨みを引き立てています。空腹だったためか、アッという間に平らげてしまいました。

お店の人はあまり愛想がいいとは言えませんが、味は絶品。ウルルンドに行かれる予定の方は「ウンソバン」というお店を訪ねてみてください。

文、写真:木下さん

▼ 食材が新鮮なためか、ナムルもおいしかったigai2

▼ これがイガイ雑炊igai3

▼ クリーミーでほんのりと甘いですigai4

▼ 薬味のきいた韓国しょう油を入れると味が引き締まるigai5

▼ イガイだけに、意外にウマい(笑)igai6

▼ 店構えは質素ですigai7