本日2012年11月15日は待ちに待ったボージョレ・ヌーヴォーの解禁日! ボージョレ・ヌーヴォーとは、フランスで、その年に収穫されたブドウから作られるワインである。つまり今年のワインの出来を占うものなのだ。ワイン好きにはもちろんのこと、飲みやすいのでビギナーにも大人気である。

だが、解禁日早々、悲しいお知らせだ。なんと、今年は原料のブドウ史上最悪の不作! それに伴い市場に出回るボージョレ・ヌーボーも例年より少ないそうだ。

値上がりが懸念されているなか、大手スーパー・イオンでは680円~でボージョレ・ヌーヴォーを販売している。しかし、そういう情況なら今年はスーパーの低価格のワインもありか? イオンが解禁日イベントをやっていたので、早速飲んでみたぞ。

今回、イベントで飲んでみたのは、イオンで販売されている『シャトー・ド・ラ・リゴディエル・ボージョレ・ヌーヴォー』(以下リゴディエル)、『トップバリュ ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー』(以下ヴィラージュ)の2種類である。

■リゴディエルはとにかくフレッシュ! 爽やかな酸味が特徴
ソムリエによると「リゴディエルはイチゴのようなフレッシュな味」とのこと。確かに飲み口は軽い。かといって薄いというわけではなく、しっかりとした果実酒の酸味がついている。鼻からぬけるフレッシュな香りは、まさに新酒ならではだ。

人気料理ブロガー・井上かなえさんは、こちらのワインにはバルサミコ酢がアクセントのチキンソテーを考案。これがまた合う! しっかりした味付けの肉料理と一緒に飲むと、しっとりした味わいが料理の旨味を引き立てて、その後、胃の中に爽やかさがいっぱいに広がるようだ。料理→ワイン→料理→ワイン……と、どんどん食事が楽しくなってくるぞ。

■ヴィラージュはドシンとした渋味とまろやかな酸味、魚料理と合わせるといいかも
飲んだ瞬間まず感じたのは「渋味が強い」という印象だ。渋味が強いというと苦手な人も多いが、後味は酸味が引き立ちとてもまろやか。コクが残る飲み口である。魚料理とマッチする美味しさだ。

ペットボトル入りの低価格ボージョレってどうなの!? と思っていたが、正直かなりおいしかった。コストパフォーマンスは最強レベル。どちらのワインも肉料理でも魚料理にも、どんな料理にでも合わせられる万能な美味しさだった。

なお、イオンではヴィラージュを680円~、リゴディエルを1980円で販売しているが、オンラインショップでは早々に完売している。店舗にはまだあるようなので気になる人は早めにチェックした方がよさそうだ。

ちなみに、一般的にボージョレ・ヌーボーは新酒なのですぐに飲んだほうがいいと言われている。しかし、会場に来ていたソムリエによると、元々長期熟成向けではないものの、未開封であれば2~3年は美味しく飲めるそうだ。味が変わってまた面白いそうである。

photo:Rocketnews24.

▼左がヴィラージュ、右がリゴディエルだ

▼ヴィラージュはこう見えてペットボトルである

▼「生ハムのイタリアン巻き寿司」

▼バルサミコ酢がアクセントのチキンソテー

▼2品を考案した人気料理ブロガーの井上かなえさん

▼美魔女である