2012年9月に発売されたiPhone 5、そして11月にはiPad miniが発売された。予約待ち、もしくはどちらも手に入れたという人もいるのではないだろうか。

そんなアップルファンにある意味朗報! そしてある意味悲報だ。次世代機・iPhone 5S、及び新型iPadが2013年上半期にもリリースされるのではないかとの情報が入ってきたのである。

この情報を伝えたのは台湾の複数メディアだ。台湾は、アップル社製品の製造を請け負うフォックスコンの本社・ホンハイがある地。この情報は関係者によりもたらされたそうだ。

関係者によると、アップルは2013年の上半期にiPhone 5Sと見られる次世代iPhone、iPad、Apple TV、そして低中価格帯の商品をいくつか発表する予定なのだという。そして次世代iPhoneの試作機は2012年12月にも生産が開始されるらしい。

実現すれば、ジョブズ時代の1年に1製品という慣例を打ち崩すことになる。業界関係者は、この発売スケジュールの前倒しの原因は「競争激化のため」ではないかと見ているそうだ。

そして低中価格帯の製品については「巨大市場・中国大陸への進出のため」と見られている。現在、中国ではアップルはブランド力こそあるものの、高価であるためシェア率は5割以下と頭打ち。そこへ低価格の中国スマホが猛追しており、アップルは危機感を感じているというのである。

確かに、スマホOSの世界シェアはAndroidがトップ。Android端末を製造しているメーカーで最も勢いがあるのはサムスンだ。中国市場への対策というのも納得できる。なかなか説得力のある情報である。

一方で、台湾のサプライチェーンは、まだiPhone5の供給も満足にできていないなかでの情報リークは、市場のかく乱を目論んだものではないかと指摘している。

いずれにせよ、公式発表があるまでは何とも言えない話だが……。なお、このニュースにネットユーザーならびにiPhone 5ユーザーは「えっ、もう?」、「はやすぎだろ!?」、「マジかよ(泣)」と動揺を隠せないようだ。

(文=沢井メグ)
参照元:DIGITIMES中央広播電台(中国語)
Illustration:Rocketnews24