海外渡航の必須アイテム「旅券(パスポート)」。パスポートは出入国の手続きだけでなく、大抵の場合、外国では唯一の身分証となる大切な書類である。

そのパスポートをメモ帳代わりにしたり、プリクラを貼ったりする人がいるらしい。所定のページ以外に記入などがあると、日本から出国ができないばかりか入国拒否をされるケースもあるそうだ。外務省が注意を促している。

パスポートの取扱いについてはかねてより外務省ホームページなどに記されている。だが、11月5日に、外務省の情報をわかりやすく提供しているTwitterアカウント「外務省やわらかツイート(MOFA PR)」が再度注意喚起したことで話題となった。

そのツイートには

「パスポートの空きページをメモ代わりにしないでください。所定のページ以外の書込みはビザ申請時トラブル、外国での入国拒否、日本から出国できなくなるなどの原因に。最近は米国渡航のためのESTAの申請番号を書く、プリクラを貼るなどの例も。」(Twitterより引用)

と書かれている。

「空白だし、どうせ最後まで使うことはないし」とメモをしたくなる気持ちはわかる。旅の記念にと何か書きたくなることもあるだろう。しかし、これらの行為は場合によっては、「有効ではないパスポート」と見なされ、ビザ発行、日本からの出国、外国への入国に支障をきたす恐れがあるとのこと。

実際に、過去に空きページに落書きやメモがあったために、入国拒否・飛行機の搭乗拒否にあったというケースもあるそうだ。

「所持人が記載できるページは所持人記入欄(裏表紙)だけ。3ページ以下の数字と「渡航先」「追記」「査証」印刷されてあるページは旅券事務所や各国が使用するものです。」(Twitterより引用)

普段あまり意識することはないが、パスポートは重要な公文書だ。ちょっとしたメモやシールのためにトラブルになっては非常に残念だ。パスポートは正しく管理。渡航は楽しく安全なものにしたいものである。

参照元:Twitter @MofaJapan_ITPR