2012年11月6日20時頃、中国バスケットボール協会(CBA)の公式サイトが何者かによりハッキング、改ざんされた。しかも書き込まれた内容が、尖閣諸島に関連したものでしかも日本語のようだというのだ。

このハッキング騒ぎは一部で「日本人がCBAサイトを改ざんした」としてネット上に流れた。だが、書かれている日本語はとてもネイティブが書いたものとは思えないレベル。これにはさすがに中国人も「どう見てもおかしい」と気づき話題となった。そのおかしな日本語は以下の通りだ。

「釣魚島は私達の日本、中国の支那猪。大日本帝国の技術は1位をキープしている!」(画像より引用)

完全におかしい日本語である。だが、違和感は文法的な話だけではない。画像を見るとわかるが、使用されている漢字は日本語の漢字ではなく、中国大陸で使われている「簡体字」。「釣魚島(中国における尖閣諸島の呼称)」や「猪(中国語でブタの意)」など、中国語のままと見られる表現も残っている。

このハッキング騒動に、中国のネットユーザーは

「80パーセントの確率でグーグル翻訳」
「日本人は釣魚島なんて言わねーだろ」
「文法も変だし、日本語の漢字じゃない(笑)」
「これは日本語がわからない中国人の仕業だな」
「自作自演とみた」
「1文字目で日本人じゃないってわかったわ」
「日本人のフリする前に勉強しろよ(笑)」
「バカじゃないの?」
「教養がないってコワイー」
「ちょ……これは中国人として恥ずかしいんだけど!」
「こんな敵対心を煽ろうとするなんて本当の愛国じゃないよ」
「ネット民のコメントが結構良識的で笑った」

などとコメント。ハッカーは特定されていないものの中国人犯人説で盛り上がっている。

なお、珍妙な日本語が表示されたのは数分間程度。即座にCBA側が対処し、改ざん内容はすでに削除されたそうだ。

現在、両国が政治的に緊張関係にあるのは確かだろう。だが、こんな時期だからこそ、あえて憎悪をかきたてるような悪意や悪ふざけは控えてほしいものである。

(文=沢井メグ)
参照元:中国新聞網(中国語)

▼どう見てもおかしな日本語である