「山奥にある店」というと、田舎や昔なつかしさを感じさせる雰囲気の店を思い浮かべる人が多いと思う。だが、神奈川県・厚木市の山奥にあるラーメン店『ZUND-BAR』は、渋谷などの都会にあってもおかしくない雰囲気の超オシャレな店だ。

しかし、このお店以前ロケットニュースで紹介した『アリランラーメン八平』のように山の中にあるため電車ではなかなか行きづらい。遠くから訪れるにはバスと電車がタイミング良く来ない限りクルマやバイクを持っていないとナカナカ厳しい。

だが、こんなにアクセスの悪い場所にあるにもかかわらず『ZUND-BAR』は、平日は付近の住民で大賑わい、休日にもなると観光客もたくさん訪れる激ウマなラーメン店なのである。しかも最近は季節限定のラーメンなど、さまざまなメニューが増えたらしい。 ということで休日に東京からクルマでひとっ走り、『ZUND-BAR』まで行ってみることにしたぞ!

・お店がある場所は厚木市・七沢という地区
『ZUND-BAR』がある場所は、神奈川県厚木市の七沢という地区。付近には七沢温泉という神奈川県でも有名な温泉郷と、広大な県立七沢森林公園があり、紅葉と強アルカリ鉱泉への入浴も楽しむことができる。

最寄り駅としては小田急小田原線の『本厚木駅』、クルマやバイクで行く場合は圏央道の『厚木インターチェンジ』がもっとも近い。記者は『渋谷インターチェンジ』から高速へ乗り『厚木インターチェンジ』で降り、お店まで行った。道路が渋滞していなければ、だいたい1時間半程度で着く距離である。

・山の中にあり夕方前だというのに店は満席
お店には大きめの駐車場があるので、クルマも比較的停めやすい。しかし到着時間が夕方前の16時だというにもかかわらず、店内はお客さんで満席! 驚くことに女性1人の客やお年寄りも何人か見受けられた。また、駐車場に停まっているクルマのナンバーも神奈川県外のものがたくさんあり、遠くからわざわざ『ZUND-BAR』の味を堪能しに来た人も多いようだ。

・店内は超オシャレ
お店の外側は一軒家風で、まるで繁華街にあるバーのような内装。一見ラーメン店とは思えないオシャレな作りに店主のこだわりが感じられた。しかもコレが山奥にある店というのだから、意外さもかなりのものだ。もちろん周りにはこんなオシャレな飲食店は無い(笑)

・スープの種類や麺とつけダレの温度も選べるこだわり具合
今回注文したのは、創業当時からのスタイルである『ZUND-BAR CLASSIC』(1250円)と、醤油味のつけ麺『甘露』(750円)。ラーメン類は鶏をベースに魚介や昆布、香味野菜を煮込んだスープの「淡麗」か、それに上質な鶏油を加えた「まろ味」から選ぶことができる。また、つけ麺も麺とつけダレの温度を冷たいものか熱いものか選ぶことができ、自分の好みに調節することが可能だ。

・どちらも洗練された上質な味
こちらのラーメンとつけ麺は、「B級グルメ」のようながっつりした美味しさではない。あえて例えるならば一流店で出される蕎麦やうどんを食べたときのような「上質さ」を感じる、しみじみと美味しい洗練された味わいだ。この店が老若男女すべてに愛される絶品のラーメン店ということが一口食べればすぐに分かるはず。

・観光スポットのひとつとして考えても最高の店
なかなか行きづらい場所にあるが自然に囲まれた地域にあるので、土日の日帰り観光で温泉や山林を楽しんだあと、ここのラーメンで空腹を満たすという選択はかなりアリだと思う。ドライブとアウトドアと美味しいラーメンが大好き!という人は、ぜひ行ってみてほしい素晴らしいお店である。

・詳細データ
店名 ZUND-BAR
住所 神奈川県厚木市七沢1954-1

photo:Rocketnews24.