彼氏に「お金を貸してほしい」と言われたらどうしますか? 三択をご用意させて頂きました。

1.貸す
2.金額による
3.貸さない

大人の女性として正しいのは、さて何番でしょうか? 答えは「3」です。「1」は論外ですし、「2」と答えた人も今後大きな失敗を犯す危険性がかなり高いです。100円だろうと100万円だろうと、ビタ一文たりとも貸さないのが鉄則です。

そもそも、いかにどのような理由があろうとも、女性にお金を借りる男は最低です。「どうしても欲しいものがあるが手持ちがない」とか、「借金の返済に困っている」等々、理由はさまざまでしょうが、いずれにせよ自己都合であることは火を見るより明らか。自己都合の資金不足を、赤の他人である貴女に何とかしてもらおうというのは虫が良すぎますよね。

「正式交際しているのだから赤の他人ではない」と思う人もいるかもしれませんが、入籍しているわけでもなし、貴女と彼氏は赤の他人です。赤の他人でも、お金を貸すことで貴女に何らかのメリットがあれば話は別ですが、おそらくメリットは何もないでしょう。恋人同士という間柄で、まさか法外な利子をつけるわけにもいきませんし、「お金を貸したことによって愛が深まる」というメリットもありえません。

お金を貸した時点で、貴女は「恋人」ではなく「金を貸してくれる存在」になります。いや、「恋人ではなくなる」と言ってしまうと、さすがに言い過ぎかもしれませんね。「恋人兼お金を貸してくれる存在」としておきましょうか。ですが、それも最初のうちだけです。彼のなかで、「お金を貸してくれること」の重要度が増すと、貴女の恋人としての存在感がどんどん薄まり、最終的には恋人でなくなることでしょう。

メールや電話も減るはずですよ。「金を借りている」という負い目があるので、メールや電話がしづらくなるのです。「こないだ貸したお金なんだけど……」と切り出されるかもしれない、と思うとメールも電話もどんどん回数が減っていきます。会っても、チョメチョメしてくれなくなるかもしれませんよ。「お金貸しているんだから奉仕してよ!」と要求されることを恐れているのでしょう。

精神論はこれくらいにして、ここからは「実際に借金を申し込まれた時の対処法」をシュミレーションしていきましょう。キッパリ「ノー」と言える人は読まなくてもけっこうです。「愛するダーリンに頼まれたら断りにくい」という女性は心して読んでくださいね。

Step1
まず、いきなり「お金貸して」という人は滅多にいないでしょう。「実は欲しいものがあるんだけどさ」や「俺、大学時代の借金が残っていてさ」等々、なんらかの前置きがあるはずです。前置きの時点で、「宝くじ買ってみたら?」とか「ゲーム機売るなら駅前の店が高く買い取ってくれるらしいわ」と、貸す意志がないことを匂わせましょう。

Step2
「Step1」で、遠回しに貸す意志がないことをアピールしているにもかかわらず、鈍感なのか気付かないフリをしているのか、いけしゃあしゃあと「お金を貸して」というセリフを発するスカンピンもいますよね。その際は、「無い袖は振れない」ことを示して、諦めさせましょう。「私も最近、美顔器買ったばかりで貯金がすっからかんなの」や「実は私も借金があるの」、「私の会社、赤字が続いていて半年前から給料未払い状態なの」等々、作り話でけっこうです。

Step3
かぐや姫になりましょう! といっても、「なごり雪」や「神田川」を熱唱するのではありません。かぐや姫が求婚者たちに「○○してくれたら結婚しますよ」と無理難題を突きつけたように、貴女も彼氏に対して無理難題を突きつきましょう。「今日から一カ月、毎日一時間ごとに愛情たっぷりの電話をくれたら考えてもいいぉ」、「入籍届にハン押してくれたら……」等々、せっかくだから貴女のリアル願望も混ぜちゃいましょう。

Step4
「泣く」という選択肢もアリです。男性はもともとオンナの涙が嫌いです。「面倒くさいなぁ」と思わせるが勝ち、近所迷惑もかえりみず、火がついたかのように泣き叫びましょう。「女優さんじゃあるまいし、涙なんて出ない」と思うかもしれませんが、大声で泣きまねをしているうちに不思議と出てくるものですよ。

とにもかくにも「いいよ」と即答しないことです。「明日まで考えさせて」と、いったん保留にすることで、貴女自身も冷静に考えることが出来るはず! 女友達に相談することだって出来るでしょう。ビジネスの世界でも、重要な案件は「いったん社に持ち帰り検討させて頂きます」というのが一般的ですよね。恋人間の借金も、重要案件なのですから、いったん持ち帰り、彼氏との今後の付き合いについてしっかりと検討しましょう。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ