登山家の栗城史多(のぶかず)さん(30歳)は、2012年10月18日に通算4度目のチャレンジとなる、エベレスト登頂を断念した。2009年から3挑戦しているものの、今回も登頂とはならなかった。

彼の公式Twitterによると、10月21日にカトマンズの病院に収容されたとのことだ。両手足の指と鼻の凍傷が深刻であり、日本に帰国しての治療が必要という。公開された画像を見ると、彼の挑戦の過酷さが伝わってくるようだ。

栗城さんは世界7大陸最高峰の制覇に挑戦し続けている。4度目のチャレンジになった今回、登山家の間でも難しいとされる「西稜ルート」からの登頂を目指した。10月17日にアタックを試みたが、7500メートル付近で強風にあい、登頂困難と判断して下山したのである。

彼は深刻な凍傷を負っており、公開画像を見ると指先・鼻先が真っ黒になっている。早急に治療しなければ、切断しなければならないかもしれない。彼の挑戦の過酷さを物語っているだろう。ちなみに先輩冒険家の野口健さんは、彼の下山について、次のようにコメントしている。

「代償は大きいかもしれませんが、今は命を取られなかった事に感謝すること。生きてさえいればなんとかなる」(Twitterより引用)

野口さんのいうように、生きてさえいれば、次の機会に恵まれるかもしれない。そのときまでしっかりと静養していただきたい。

参照元:Twitter ‏@kurikiyama,@kennoguchi0821