JR新宿駅(ルミネエスト)の地下1階に、ひっそりと、だけど活気のある居酒屋『ベルク』がある。居酒屋というよりは、ビア&カフェレストランといったほうが良いかもしれない。1970年に創業したベルクは、ここ数年ほどルミネ側から立ち退きを迫られていた。

この問題はベルクのファンのみならず、多くの人たちに知られることとなり、署名運動にも発展。ベルクとお客さんとルミネの間で大きな波紋を呼ぶ状況となっていたが、ついにこの戦いに決着がついたらしい。ベルク店長は、以下のような報告文をブログや店内に掲載している。

・ご報告
嬉しいお知らせです。ルミネさんから、通知が届きませんでした。うちとの契約期限が来年3月いっぱい。そこでルミネさんが契約を終わらせたければ、半年前にうちにその旨を通知する必要があります。つまり、9月中に。そうしないと、契約(2年)の自動更新が確定します。2007年に、口頭で「出ていけ」といわれてから今年で5年め。その間、08年と10年に(2年毎、2度)退店勧告の通知をいただきました。法的に出て行く義務はないにしても、家主に追い出す意思があるというだけで、テナントは不利になりますし、精神的にも追い詰められます。ただ、うちはお客様から温かくまた心強い励ましと応援(お客様として来ていただくのが何よりの応援です)を山のようにいただきました。店冥利につきました。ルミネさんも、お客様からのベルク営業継続を求める声、2万名近い署名を無視できない、とはっきり表明して下さいました。お陰様で、3度めにあたる今年、ついに文書が来ない=ルミネさんが立ち退きの意思をなくしたというご報告をすることができました。ありがとうございます! これからも何とぞよろしくお願い申し上げます。ベルク店長(引用ここまで)

……ということのようだ。契約終了期日の半年前に「契約を終わらせたい(出てってください)」という通知がルミネからなければ、契約は自動更新になるらしい。今回はその通知がなかったことにより、少なくとも2年間の契約継続が確約されたことになるわけだ。

詳しくはベルクの公式サイトやブログをお読みいただきたい。実は筆者(私)、近所に住んでいることもあって、いつもビールとウインナーを求めてベルクに立ち寄ってしまう。店内は非常に狭いが、その狭さがイイ。せわしく他の客を意識しながら飲むドイツビールは、ユルさと緊張の間で「ほどよい居心地のよさ」を感じさせてくれる。

参照元: ベルク公式サイト
Correspondent: Kuzo