ふと穴を見ると「この中はどうなっているのだろう」と思うことがある。どんな構造になっているのだろう。すっごい気になる。見てみたい! ……だが、何かをしないと奥深くまで見ることができないという穴もある。そのひとつがアリの巣だ。

そんなアリの巣の構造を、アッと驚く方法で目視できる状態にした実験動画が話題になっている。YouTubeにアップされた動画のタイトルは「Professor Walter Tschinkel makes a Molten cast of an Ant Colony」である。

どんな実験をしたのかというと、ずばり、アリの巣のなかに約650度の溶融アルミニウムを流し込むといったものだ。「決してマネしないでください」と動画の中でも言っているが、そう簡単にマネできる芸当ではない。木々が一瞬で燃えてしまうほどの溶けたアルミニウムを流し込むと……どうなるのか!?

しばらく時間をおいて、アルミニウムが完全に冷えて固まったところで、丁寧に土を取り除く。すると……アリの巣の構造が、まんまアルミで再現されているのである! 枝の生えた樹木をひっくり返したような形をしているのである。まさにコロニー、多重構造の要塞だ。必見である。

(文=GO
参照元:Youtube Jonathan Nelson