日本のトイレといえば、ウォシュレットから始まり便座ヒーター、自動ふた開閉機能など、外国人から見ると素晴らしいテクノロジーが搭載されていることで知られています。

「日本のトイレすげぇ!」といつも思っている人も多いと思いますが、素晴らしいのはテクノロジーだけではありません。なんと千葉県の田舎に、広さが約200平方メートルもある『世界一広い公衆トイレ』があるのをご存知でしょうか?

そのトイレがあるのは、千葉県市原市にある小湊鉄道の飯給(いたぶ)駅。電車は1時間半~2時間に1本しか来ない駅なので、東京から車を走らせて行ってみることにしました。どんなにスゴいトイレがあるのか、とっても楽しみです。

東京から車で行く場合、東京湾アクアラインを使えば約2時間弱で飯給駅に行くことができるのですが、途中ちょっと細いくねった山道を通らなければならないので、慣れないと少し怖いかもしれません。しかも車の通りがけっこう多いので、気をつけながら運転しましょう。

少し秋めいてきた山道を走ること数十分。「えっ、こんなトコに駅があるの!?」という場所に飯給駅が。でも、駅よりトイレのほうが広いので、先にトイレの柵のほうを早く発見してしまいました。

世界一広い公衆トイレは女性用なので、残念ながら男性は使用することができません。男性は横にある多目的トイレを使用しましょう。意を決しておそるおそるトイレのドアを開けてみると、そこには「天国」があったのです!

トイレのなかには色とりどりの花畑のなかに、ガラス張りのトイレ小屋がぽつんと立っていました。なんだか奥の山にある家から覗かれそうですが、純白のカーテンで後部を隠すこともできるので安心です。

また、今は花が咲いていませんでしたがトイレには梅と桜の木もあり、春にはより一層花が咲き乱れて美しくなるのだとか。さっそく用を足してみると、今まで体験したことがない不思議な感覚が……………。

「ま、まさにこれが本当の天国(ヘヴン)状態じゃ~~~ん!」と幸福度MAX! 周りに天使が羽ばたいている錯覚を覚えながら用を足すのは、きっとこの『世界一広い公衆トイレ』でしか出来ない体験なのではないでしょうか。

感想としては、素晴らしくイイですねこのトイレ。特に都会の雑踏に揉まれお疲れの人にはオススメです。電車でぶらりと行くも良し、車でほかの千葉名所を周りながら行くのも良い感じです。ただ、電車で行くと周りになにもないので、そこに1時間半ほどいることになりますのでご注意を。

夜はライトアップもされるみたいなので、真のヘヴン状態を体験したいという女性はぜひ行ってみてはいかがでしょうか? 近くに日帰りの温泉もあるので、1日かけてヒーリングツアーにしてもいいですね。広さだけでなく癒しの効果も世界一のトイレ、かなりオススメです。

写真:ロケットニュース24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

千葉県市原市飯給943-3