ラーメンマニアから「伝説のラーメン屋」といわれているラーメン屋が存在するのをご存じだろうか? 約50年ほど前に創業したそのラーメン屋は『大丸』といい、深夜02:00ごろに開店してたった3~4時間しか営業しないのだという。

筆者(私)は過去にこの店に行ったことがある。あまりにも衝撃的なラーメンだったため、非常に強い印象としていまも脳裏に焼きついている。今回は、数年ぶりに『大丸』へと行くことにした。このタイミングで行こうと思ったのには「理由」があるのだが……。

・早く行きすぎると追い返される
深夜0時ごろになると、店主が開店の準備をはじめる。店の周囲は大通り沿いだが暗闇状態であり、店からもれる照明の明かりが非常に良く目立つ。しかし、早く行きすぎると店主に「並ばないでください。待たないで他の店で食べてください。申し訳ないです」と言われて追い返されることになる。2時ごろから並ぶのが無難である。

当然ながら深夜なので静かに並ぼう。泥酔者は言語道断である。人が多すぎると閉店時間までに食べられないこともあるかもしれないので、人が並びすぎていたらあきらめて後日に並ぼう。

・6席しかないので6食ずつ作る
だいたい深夜02:00~02:30ごろに開店する。店主から声がかかると、ようやく店内に入ることができ、席が6つしかないため6人だけが着席できる。ほかの客は外で呼ばれるまで待つことになる。メニューはラーメン(550円)しかないので、黙っててもラーメンを作りはじめる店主。

・客にお菓子をふるまう
ラーメンを作っている間、店主は「長い間待たせてしまってごめんね」と言いつつ、チョコレートやキャンディーを客に配る。今回は『ブラックサンダー』を渡していた。店主が着席している客にお菓子を渡し「配ってあげて」と言ってくるので、実際に配るのは客なのだが(笑)。そのお菓子は、行列に並んでいる客にも配られる。

・もやしに焼きそば粉末ソースをかけて食べる
完成したラーメンを見てビックリする人もいるはずだ。基本的に大盛りで、肉ともやしが山のように丼に盛りつけされているのである。もやしはまったく味付けされていないので、テーブルにある醤油や唐辛子、コショウなどをかけて食べる。

だが、客席の背後にある冷蔵庫を開けると焼きそば用の粉末ソースが入っているので、それをふりかけて食べてもいい。ひとこと「粉末ソースもらっていいですか?」と言ってから冷蔵庫を開けるのがマナー。しかし、粉末ソースは店にコスト的負担がかかるので使用を避ける客もいるようだ(粉末ソースを使っても無料なのである)。

・ラーメンにうどんを混ぜる
ラーメンを作っている際、一緒にうどんも茹でていることに気がつくはずだ。なんと、ラーメンにうどんを混ぜて食べることができるのである。うどんはカウンターに丼に入った状態で置かれるので、うどんを混ぜたい人は自分で丼に入れる。そこに焼きそばの粉末ソースをかけてもいい。

以前は蕎麦やきしめんなどを入れることも可能だったし、客ごとに対応してくれていた。つまり以前は最初からラーメンにうどんと蕎麦が入っていたのである。ここ最近はずっとセルフサービスでうどんを入れる形式に変化したようだ。どれだけうどんを入れても無料である。しかし他のお客さんのことも考えると、入れまくるのは控えたい。

・ジャンク感があるラーメン
ラーメンの味の評価だが、筆者の個人的な好みとしては、ラーメンに入ってるうどんが美味しかった。焼きそば用の粉末ソースを野菜やうどんにふりかけて食べるとジャンク感が増す。濃い味付けの肉もたまらない。気になるラーメンの麺だが、それは食べてのお楽しみ。

・2012年11月で幕をおろす予定
実は『大丸』は2012年8月で店じまいする予定だった。店のあるビルが解体されるためである。しかし解体が延期されたらしく、いまのところ11月までは営業するらしい。ただ、いつまでやれるのか非常に未確定な状態らしく、早く閉めるかもしれないし、11月以降も続けるかもしれない。店には電話がないので、確認する手段がないので実際に行って確かめるしかない。

店内でラーメンや食べる自分の姿を撮影していた客。その客に店主がかけた「ケータイ持ってるの? 写真撮ったらいいよ。もうこれが最後かもしれないし」という言葉が、いつまでも心に残った。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 大丸
住所 愛知県名古屋市千種区今池5-38-23岐阜正ビル1階
時間 02:00~05:00
休日 基本的になし
備考 並びすぎると閉店までに食べられない可能性があるようです

Correspondent: Kuzo