その圧倒的な大きさと美しさで、人々を魅了するスペインの世界遺産 “サグラダ・ファミリア”。このサグラダ・ファミリアは、建築家のアントニ・ガウディが設計した教会で、今もなおその建築は進められている。そう、まだこの教会は完成していないのだ。

それにも関わらず、このサグラダ・ファミリアが放つ美しさは凄まじく、「建築が終わったら、一体どんな姿になるのだろう?」と多くの人がその完成を待ちわびている。そして今回そのサグラダ・ファミリアが、完成とはまた違った素晴らしい変身を見せ、世界の人々に大きな衝撃を与えている。

その変身とはズバリ、プロジェクションマッピングによる光の変身! プロジェクションマッピングとは、立体物の形状に合わせた様々な映像を投影する技術のことで、Moment Factoryというメディアスタジオによって今回のプロジェクションマッピングは行われた。

このプロジェクションマッピングは、メルセ祭りという祭典のなかで行われたものであり、作品のテーマは「Ode to Life」(和訳:生命への叙情詩)。その “生命への叙情詩” の一部始終が、「Sagrada Familia – Show de Luces HD full」という動画に収められているのだが、これが信じられないほど美しい! どこがどう美しいのかは、ぜひみなさんの目で確かめて頂きたいが、投影時間の15分があっという間に感じられるほど、その神秘さ・荘厳さには目を見張るものがある。

歴史感じる厳かな建築物と、時代の最先端を進むテクノロジーを上手く組み合わせた、サグラダ・ファミリアでのプロジェクションマッピング。こういった試みは、現在世界で増えてきており、先日も東京駅でプロジェクションマッピングが行われたばかり。どうやら世界は、どんどん明るい方向に進んでいっているようだ。

(文=田代大一朗

参照元:Vimeo/Moment Factory, YouTube/Carlos Fuentes, nanobcn13, Designboom(英文)

▼Moment Factoryが作った今回のプロジェクションマッピングのデモ動画

▼今回のプロジェクションマッピングをまるまる映した動画
このプロジェクションマッピングには、16台のプロジェクター、13台のコンピュータ、
25台のライトが使われたとのこと

▼生で見たら、どんなに美しいんだろう……