iPhone5の発表前にパクリ製品「Goophone i5」を発表した香港籍の企業Goophone。同社は「中国で意匠権を先に申請したからアップルを訴える!」と息巻いたり、韓国のサムスン電子や台湾HTCのコピー製品を自社ブランドの「韓国スタイルシリーズ」「台湾スタイルシリーズ」と展開したりとやりたい放題にしか見えない。

そのGoophoneが公式サイトに「日米製をボイコットしよう! 中国産スマホを盛り上げよう!」 と掲載。尖閣諸島に端を発する反日感情に便乗したかのようなキャッチコピーだ。だがネット上では中国人にさえ「そもそもGoophoneは中国産ではないのでは?」とツッコまれているのである。

Goophone全力のキャッチコピーは同社のサイトを開くといきなりバーン! と出てくる。そこには「Goophoneは戦うために生まれてきた! 日米製品の独占をボイコットし中国産を盛り上げよう!」という旨が書かれている。

iPhone5が発表された日に同社は中国版Twitter・Weiboに同じ内容を書き込んでいる。iPhone5がGoophone i5にソックリ、すなわち中国国内においては先に意匠権を申請しているGoophoneに権利があるというロジックを再度強調しているようだ。

このWeiboに中国のネットユーザーからは「国産を支持しよう!!」「中国最強ッ!」と同調する声もある。だが、

「“国産支持” は賛成なのだが……」
「そもそもGoophoneは中国産ではないと思う」
「Goophoneシリーズは所詮パクリ」
「Goophoneのパクリ元に日本製はないのでは(笑)」
「もう恥ずかしいからやめて!」

と意外と冷静な声も見受けられる。

ネットユーザーの言うとおりGoophoneシリーズを「中国産」と言いきるのには無理があるだろう。商魂たくましいとはまさにこのことだ。

ちなみに、中国産推しのGoophoneであるが、Goophone i5について「シャープの静電容量式タッチパネル採用!」と誇らしげに紹介している。もちろんシャープは日本企業である。

(文=沢井メグ)
参照元: Goophone(中国語)

▼1ミリも悪びれないGoophone

▼アップルより先に中国で意匠権を申請したというGoophone i5