海外旅行に行くとしたら、みなさんは飛行機、それとも船?おそらく、多くの人は海外旅行に飛行機を使うでしょう。というか最初から船という選択肢は頭にないかもしれません。

意外と知られていませんが、四方を海に囲まれた日本からは「国際定期航路」が海外に向けて出ています。定期船では一体どこに行けるのでしょうか。

旅行サイト『トリップアドバイザー』が作ったインフォグラフィックを見てみると、中国・韓国、そしてロシア、3カ国8都市に定期船が出ています。想像以上に定期船があるのがわかりますよね。ちょっとワクワクしませんか? 船で海外に行けちゃうということ。

ちなみに筆者は、北海道稚内→コルサコフ(サハリン)、福岡県博多→釜山(韓国)の区間を船で往復したことがあります。ということで今回はその時に乗船したレビューを紹介したいと思います。

・ 北海道稚内→コルサコフ(サハリン)

筆者は往復4万円を払って「アインス宗谷」に乗ったのですが、まず驚いたのが、この船に乗るとまず弁当が渡されるということ。その弁当が行きが幕の内弁当で、帰りはパンを中心とした弁当だったのですね。正直、何てことのないメニューではありましたが、それでも船の中で食べるととても美味しく感じられました。なんというか、遠足みたいな感じですよね!

あと、もうひとつ驚いたことが、船に喫煙所があったこと。もちろん外にありましたが、国際船で喫煙所があることに最初は驚愕しました。ロシア人はタバコ好きなので、その配慮からなのでしょうか。

ちなみに、この船ではサッポロ生ビール(350mm)が100円で売っていて、大人気でしたよ。

・ 福岡県博多→釜山(韓国)

それでは2つ目です。これは2011年に行ったときのことですが、筆者は26000円(往復)を払って「ビートル」に乗り釜山に向かいました。このビートルは、飛行機のように席が前から並んでいて、指定の席に座ります。また機内食などは提供されないため基本的に中で食べたければ事前に買っておく必要があります。なお、この船にはもちろん喫煙所もなく、売店などもありませんでした。

いかがだったでしょうか。まあサハリンへの船は免税品が購入できたりして楽しかったですね。自販機で安く日本のビールが買えたのもグッドでした。

一方、釜山への船は完全に人だけを運ぶ用の船なのでエンターテイメント性という点からすればポイントは低いでしょう。まあ好みは人それぞれかと思いますが、筆者はまた乗るとすれば「アインス宗谷」をチョイスするかもしれません。

ということで、みなさんもたまには飛行機じゃなく船で海外に行っててはいかがでしょう。時間はかかりますが、非日常的な経験ができて楽しいですよ。

参照:船で行く海外「国際定期航路」
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▼「アインス宗谷」 北海道稚内→コルサコフ(サハリン)

▼「ビートル」 福岡県博多→釜山(韓国)

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