サッカーの試合において、直接ゴールを狙える位置でのフリーキックは見所のひとつである。敵は自らの身体を盾にしての「壁」を作り、ボールを蹴る者はその「隙」を狙う。

選手も監督も観客たちも固唾を飲んで見守る緊張の一瞬であり、まさかのミラクルプレイが生まれることも数多い。一方、敵や味方はもちろん、シュートする本人でさえも予想だにしない展開になったフリーキックも存在する。

どんなプレイだったのかは、YouTubeにアップされた動画「フリーキック 全員フェイント Free Kick Awesome Trick Play」を見ればよく分かる。ボールを蹴るのは、3人の選手のいずれかだ。

ホイッスルが鳴る。真っ先に飛び出したのは左側の選手である。ボールに向かってダッシュするが、おそらくこれはフェイントだ。と同時に、真ん中の選手も動き出している。蹴るのは彼か? いや、右側の選手も動き出している! どっちだ? どっちが蹴るッ!?

……と思いきや、誰も蹴らなかったのである! きちんと話し合いがされていなかったのか、キッカー全員がボールを素通りし、誰も蹴らなかったのである!

このプレイ直後、客席からはワッハッハーと笑い声が。「複数人で何かをするときには、話し合いは重要である」ということがよく分かる大変貴重なプレイである。参考にしよう。

(文=GO
参照元:Youtube AOKI1113