片想いのお相手をデートに誘い、断られたとします。さて、あなたはどうしますか? 現代人に一番多いのは、断られそうな相手は誘わないタイプでしょうか。その次が、二度と誘わない人が多いのかもしれませんね。このような負け戦をしない恋愛スタンスや、見込みの無さそうな相手はさっさと諦めるというやり方も悪くはないのですが、私はあえて何度かリベンジすることをオススメします。

理由は三つ。まず、「初回に誘った時は、たまたま相手が恋愛モードではなかった」という可能性があるからです。これは、男性にも女性にも言えることなのですが、人間の感情にはバイオリズムがあります。仕事モードの時もあれば、恋愛モードの時もあるでしょう。コンパに行きまくり一夜限りの関係を楽しみたい遊びモードの時もあれば、一人になりたい引き籠りモードの時だってあるかもしれません。どのモードにしろ、ずっとその感情が継続するということはなかなかないはず。先月は仕事モードでも、今月は恋愛モードになっているかもしれませんよ。そうだとしたら、声をかけてみる価値は充分にありますよね。

次に、「人間は、自分に好意を持ってくれる人を好きになりやすい」という『好意返報性』の法則を利用するやり方です。初回に誘ったことで、あなたが相手に好意を持っているということはなんとなく伝わっているはず。相手のなかであなたは、「自分に好意を持っているのかな?」という「気になる存在」に昇格しているのです。よって、初回は「なんとも思っていない人から誘われたので断った」としても、二回目は「気になる人から誘われた」という解釈に転じ、OKする確率がグンとアップするのです。

そして、「初回に断っちゃったから、二回目はOKせねば申し訳ない」という展開にも期待が持てます。私の周囲でも、サエないタイプの男性が、モテ美女とデートする約束まで漕ぎ着けた例があるのですが、モテ美女側にOKした理由を訊ねたところ、「何度か断っているから、さすがに申し訳ないと思って……」という答えが返ってきました。日本人に、義理人情を重んじる人が多いことのあらわれでしょう。

もちろん、どうにもこうにも見込みのない場合もありますが、少なくとも二回はリベンジしてみてください。どんな理由にしろ、相手がOKしてくれたら、あとはこっちのものです。極上のデートを演出して、相手のハートを鷲掴みましょう!

恋愛コラムニスト:菊池美佳子