暑い毎日が続き、体力を消耗している人に朗報! スタミナをつけるのに最適な焼肉店をご紹介したいと思う。あまりにも素晴らしいお店であるため、本当は教えたくない気持ちでいっぱいだ。しかし皆さんにも、元気に毎日を送って頂くために、特別にお教えしようッ!

そのお店は、上質な肉を提供してくれるだけではない。女性店員は全員超ベッピン、男性店員も超イケメン、スタミナをつけながら目の保養までできてしまうという、素晴らしすぎるお店なのだ。本当は教えたくないけど、教えちゃうゾッ!

焼肉店「よろにく」は、表参道の表通り(246号線)から脇道に入ってしばらくしたところにある。西麻布にほど近い南青山6丁目だ。店の入り口にはのれんがかかっているだけで、うっかりしていると入り口を見落としてしまう。

本当に焼肉店か? と思いながら入ると、「いらっしゃいませ。ご予約ですか?」と出迎えてくれた女性店員が超美人! 目鼻立ちのはっきりとしたショートカットの女性、気品を感じさせる「凛」としたたたずまい。思わず見惚れていると、「こちらでございます」と席に案内されていることに気付かなかった。その後におしぼりとメニューを持ってきた女性もやはり美人。こちらはポニーテールで屈託のない笑顔を見せる、大和なでしこといったところか。

まさかこの店、かなり厳しい面接をしているのではないか? と疑わざるを得ない。実際はそういう訳ではなく、たまたま美人の店員が揃っているようなのだ。お肉を口にする前から満腹の気分。いやいや、今日はおいしい肉を食べに来たのだ。とにかく食べるとしよう。

この日、記者(私)が頼んだのはコースメニュー。前菜・造里(つくり)・焼き物(塩・たれ・希少、特選部位)・麺物といった感じで、順次お肉が提供される。それをなんと女性店員が焼いてくれるというから有難い。女性お肉が焼き上がるたびに、「こちらが葱タンです。レモンを絞ってお召し上がりください」、「シルクロースです。小鉢の小さなごはんを巻いてお召し上がりください」など、食べ方を丁寧に教えてくれる。

コースメニューを含め全17種の肉を食べたのだが、なかでも取り分け衝撃を受けた肉についてお伝えしよう。

・ツチノコ
このお店のオリジナルメニュー、牛の腰からとれる赤身の希少部位。あまりにも珍しいために、この名前がつけられている。大変柔らかな肉で、噛んでいるうちに溶けるようになくなってしまった。そしてほのかな甘さが余韻として残る。

・ハツ、上ミノ
記者はこれまで、ハツはコリコリとしたものであると理解していた。同様に上ミノも、味を含めて歯ごたえを楽しむものであると思っていた。しかしこのお店が提供する内臓は、歯ごたえを楽しんでいる暇がない。というのも、ハツ・上ミノいずれも噛むと歯がスッと肉に入り込み、肉の旨味が口に広がる。あまりの柔らかさに思わず、笑みがこぼれるほどだ。そのうえ生臭さは一切ない。

・シャトーブリアン
牛肉の最高部位といわれているシャトーブリアン。最高級のステーキとして知られるこの肉も、このお店では一味違った食べ方をすすめている。それは焼き上がった肉を四つ折りにして食べるのだ。うす切りの肉を折りたたむことで、噛んだときの食感が増し、肉汁が畳み掛けるようにして口いっぱいにあふれる。肉本来の旨味と甘さが、唾液線を刺激してヨダレが駄々漏れになりそうになった。

これまで食べてきた焼肉とは、一体なんだったのか? 記者はそう思わずに入られなかった。肉はすべて自然な甘さを携えており、飲み込むのが惜しくて、しばらく身動きがとれなくなったほどである。これだけ上級の肉を提供しているのだから、飛びぬけて値段が高いのかと思いきや、実はそうでもない。コースは7000円(四名以上の予約のみ)から用意されており、決して高すぎるということはない。

おいしい肉を美男・美女に提供されてみたいという方は、ぜひともチェックして頂きたい。今までの焼肉の概念をくつがえされるに違いないだろう。なお名店なので、予約必須である。お店を訪れるときには、必ず電話をして混雑状況を確認した方が良い。

■店舗情報 「よろにく」
住所:東京都港区南青山6-6-22 ルナロッサ B1F
電話番号:03-3498-4629
営業時間:17:00~24:00
定休日:無休

レポート:フード・クイーン佐藤

▼ イチボのあぶり

▼ 手前からハツ・葱タン・カルビ

▼ 希少部位のツチノコ(左)とカタサンカク

▼ シルクロースの寿司

▼ 上ミノ

▼ シルクロース(左)とみすじ


▼ 特選サーロイン

▼ 牛のもも肉、シンシン

▼ ヒレ肉の中央部、シャトーブリアン


▼ しめの阿波素麺

▼ 京都小山園のほうじ茶を使ったかき氷

▼ 薩摩しろくまかき氷

▼ 美男・美女店員が肉を焼いてくれる

▼ 入り口はあまり目立たないのでご注意を