広島県に住む男が、譲り受けた猫を殴って死なせた問題で、驚くべき事実が判明した。この問題は、動物愛護団体のNPO法人「犬猫みなしご救援隊」の調査により発覚したもので、現在広島県警が「動物愛護法違反」、「県動物愛護管理条例違反」の疑いで捜査を進めている。

当編集部が独自に同NPO法人に電話取材を行ったところ、男の住んでいるマンションは惨状と化していたようだ。壁やシーツ、爪とぎには猫のものと思われる血が付着していたという。NPOのスタッフが調査でマンションに立ち入った際、男は号泣し「僕の不注意で死んだ」と証言していたのである。

犬猫みなしご救援隊の代表、中谷さんにお話をうかがったところ、中谷さんは現地(男のマンション)に訪問しておらず、警察と共にマンションに訪れたスタッフに、現場の状況を逐一確認していたそうだ。実際に男とも電話で話をしている。

スタッフによれば、室内はいたるところに血痕が付着していたそうだ。猫を殴り殺していることから、これらは猫の血と思われる。5~6人の警察官とスタッフに囲まれて男性は号泣し「僕の不注意で(猫が)死んだ」と証言した。

現地にいなかった中谷さんは、電話を男に取り次いでもらい激怒した。「不注意」で殴り殺すわけがないと思ったからだ。現場の悲惨な状況と、男の証言に現地スタッフは悔し涙を止められなかった。

猫虐待の状況を詳しく尋ねてみると、男は凄惨な殺害方法について、なかば自慢気に話したそうだ。しかもこれまでに殺した猫の数は、本人も思い出せないという。確認されているだけで12匹、男がこれまでに譲り受けた猫の数はこれ以上(数十匹といわれている)というから、常習的に猫を殺していた疑いがある。

なかには、交通事故で骨折から回復した猫を、もう一度骨折させて殺したという。なぜそのような酷いことをしたのだろうか。もし仮に男が「不注意」というのであれば、不注意で数十匹の猫を死なせることなどあるのだろうか?

とにかく速やかに全貌が解明されることを願って止まない。広島県警には迅速な捜査をお願いしたいものである。