長浜ラーメンや久留米ラーメンなど、たくさんのラーメンを生み出した『博多ラーメン』。とんこつの風味と細めんが美味しいラーメンだが、特徴として「麺の硬さを幅広く選べる」ということがあげられる。

一般的に知られているのが固ゆでの「バリカタ」や「固め」などだが、福岡出身のとんこつラーメンマニア記者である田代大一朗によると、実は「バリカタ」やその上の「ハリガネ」、「粉落とし」を超える超固麺があるというのだ!

その茹で方の名前は、なんと「湯気通し」(ゆげどおし)。名前からしてかなりヤバそうな感じだが、いったいどんなものなのだろうか!? さっそく近所の博多ラーメン店に田代記者と行くことにしたぞ。

ラーメン店に着くと、いきなり「ラーメン湯気通しで!」とドヤ顔で店内に響く声で注文する田代記者。店員さんも分かっているらしく、すぐにオーダーに答えてくれた。

そして数秒後出てきたのは、なななななんとほぼ湯気の水分しか吸収していない麺の博多ラーメンであった!これはゴワゴワしていそうなんだが大丈夫なの?

田代記者いわく「この方が小麦の味をダイレクトに感じられて美味しいんですよ。もちろんカタやヤワも美味しいんですが、博多ラーメン超上級者なら一度は食べてみて欲しい味ですね」だそうだ。

私も田代記者にススめられたので替え玉は湯気通しにしてみたのだが、確かにバリカタぐらいをいつも食べている人であればきっと違和感をあんまり感じずに食べることができる味だと思った。ただ、ほぼ生麺なので食べた後におなかを壊しても自己責任である。決してお店に文句を言わないように!

ちなみにこの湯気通し、店によって本当に湯気にしか通さないところと、数秒の間茹でる(湯通し程度)ところがあるらしい。また、できるお店とできないお店ももちろんあるのでご注意を。

写真:ロケットニュース24

▼「ついてきてください。本当の博多ラーメンをお教えしますよ」という田代記者

▼替え玉で「湯気通し」を頼んでみたらかなり小麦本来の味(笑)がして二重に笑った

▼「高菜は最後の方に入れて下さいね。高菜を最初に食べたら店から追放されても文句言えないですよ」