2012年8月2日午前に行われた、大人気ロールプレイングゲーム『ドラゴンクエストX』の発売カウントダウンイベント。ゲームの人気だけでなく、開発者の堀井雄二さんやPVナレーションを担当した声優の福山潤さんも登場するとあって、前日から数十人がイベント会場の渋谷TSUTAYAに行列を作った。

一番乗りで並んでいた男性は、前日の午前7時から並んでいたということが時事通信の記事により確認できている。しかしこの男性、劇団に所属している劇団員(俳優)だったらしく、インターネット上では「仕込みではないか」や「サクラだ」と話題になっている。

彼の情報が書かれているホームページを見たところ、劇団員という情報は本当のようだ。しかし劇団員だからといって仕込みと断定するのは乱暴かもしれない。彼が本当に朝7時から並んでいるのであれば「仕込み」ではなく単純に『ドラゴンクエスト』が好きだから並んでいるということになるからだ。

当編集部ではスライム姿の佐藤さんが個人的に行列に並ぶというので彼の密着取材をしていた。そこで今回、前方に並んでいた人たちの証言や、スライム佐藤さん、そしてインターネット上で確認できる情報をもとに状況を調べてみることにした。現在判明している情報は以下のとおりだ。

・イベント前日の状況
7:00 劇団員男性が渋谷TSUTAYAに到着 ← 劇団員男性の証言
13:00 女性たちが並び始める ← 女性たちの証言(このとき劇団員男性は不在)

※この間、劇団員男性はTSUTAYAに現れていない(並んでいた女性の証言により確認済み)

18:00 TSUTAYA店員に当編集部が電話で行列の確認をしたところ「まだ並んでない」との情報
19:00 当編集部がTSUTAYA付近で行列のようすを撮りはじめる(この時も劇団員男性は不在 / 証拠写真と動画アリ)
19:50 スライム佐藤がTSUTAYAに到着する
20:00 マスコミに取材されたくないという理由で女性たちが一番乗りをスライム佐藤に譲る
20:30 行列に対応するTSUTAYAスタッフが複数あらわれて誰が一番乗りかを確認する(順番決め)
22:00 TSUTAYAスタッフにより劇団員男性が先頭に案内される
※最前列に並んでいたスライム佐藤にTSUTAYAスタッフが「この男性は朝7時から並んでいたから一番前です」と説明する
※上記の時間は「およその時間」です

・順番決めの際のようす
TSUTAYAスタッフが一番乗りの人は誰なのかを先頭部に並んでいた女性たちに確認する

一番乗りの女性たちが「マスコミに取材されたくない」という理由で一番乗りを辞退

女性たちはスライム佐藤が一番乗りであることをTSUTAYAスタッフに告げる
事実 女性たちを除けばスライム佐藤が行列のトップだった

なんか間が空く

TSUTAYAスタッフが「この人が一番乗りです」と言って劇団員男性を先頭部に並ばせる

スライム佐藤がTSUTAYAスタッフに理由を聞く

劇団員男性が女性たちよりも前から並んでいたと告げられる

……つまり劇団員男性が仕込みでないとすると、TSUTAYAがオープンする前から店舗前に並んでおり、女性たちが並ぶ13時よりも前に並ぶ場所を離れ、最短で約9時間ほどその場からいなくなった後にスタッフの案内を受け、一番前に並んだということになる。

本来であれば、女性たちが一番になるべきなのだが、彼女たちはメディアに露出したくないという理由で、トップになることを断って、必然的にスライム佐藤が一番乗りとなった。TSUTAYAスタッフは彼女たちの意向を尊重して、以後の人の列を繰り上げたが、一番乗りはスライム佐藤ではなく劇団員男性となった。

邪推をすれば「気持ち悪いスライムのコスプレをしたオッサンを一番乗りにするのはイメージとして非常に悪いし変なことをされては困るので仕込みで用意した人を一番乗りにさせた」とも考えられるが、憶測で決めつけてはいけない。

スライム佐藤はこの件に関して「そもそも、TSUTAYA側で劇団員男性が一番乗りだと把握しているのなら、女性たちに誰が一番乗りなのか確認とるのがおかしいのです。私が気持ち悪いから一番乗りにしたくなかったのではないかと邪推してしまいます。確かに気持ち悪いですけどもね。私でも私みたいなのが一番乗りだと困りますし嫌です」とコメントしている。

誰にも言付けせず行列から離れればその時点でアウトと考えるのが常識だが、劇団員男性が前日の朝7時から並んでいたとすればかなりの根性とドラクエ愛である。

ちなみにこの男性のブログを見ても、特に朝7時から『ドラゴンクエスト』を買うために並ぶといったことや、『ドラゴンクエスト』については一切書かれていないので真相は分からない。インターネット上では現在のところ、多数の憶測が飛び交っている状態になっているようだ。