日本各地行きに続々と梅雨明け宣言が出されている。いよいよ本格的な夏の到来だ! 夏と言えばスイカ!キンキンに冷えたスイカをシャクっとやるのはたまらない。たくさんの水分と豊富な栄養を含むスイカは古くから夏バテに効果があると言われている。

しかし、アメリカ農務省の研究によるとスイカは常温で食べた方が栄養価が高いという結果が出たそうだ。冷やしてしまうと、常温保存と比べ、その栄養価がグッと下がってしまうそうである。

スイカには、ベータカロチン、リコピンなど天然の抗酸化物質が豊富に含まれている。特にスイカに含まれるリコピンは、トマトと並んで豊富。これらはガンの予防や、美肌、ダイエットに効果があるとされている。

アメリカ農務省が行った実験では、収穫したスイカを「21度(エアコン使用時の室温を想定)」「13度」「5度(冷蔵庫の温度を想定)」の温度で14日間保存。その後、栄養価を測った。

その結果によると、21度で保存したスイカは5度で保存したものに比べ、リコピンが最大で40パーセント、ベータカロテンに至っては139パーセントも多かったそうだ。なお、13度のものについては目に見える変化はなかったという。

また、保存期間についても意外なことがわかっている。完熟したスイカの場合、5度で保存すると1週間前後で変質し始めたのに対し、13度の場合は2~3週間保存できるとのことである。

スイカを栽培している人によると、確かに収穫してから何日か常温で置いておくと甘くなるとのこと。冷やすとスイカの成熟が止まるということは一部では知られていたが、それが科学的に証明されたということだろう。

なお、最大で「3週間」も放置していいかどうかは、環境やスイカの収穫されたときの熟れ具合にもより、一概にこの通りにすればいとは限らない。食中毒には十分注意しなければならないが、ひとつ覚えておいていい豆知識だと言える。
参照元:看中国(中国語)