滋賀県大津市でいじめを苦にして自殺したとされる中学生男子の問題。遺族や生徒らのアンケート内容に対し、いじめたとされる少年側、学校、大津市教育委員会の主張は現在も食い違いを見せている。

そんななか、遺族側の代理人弁護士が支援ホームページを開設した。こちらで裁判の経過報告、市民からの意見の受付、そして裁判費用のカンパ受付が始まっている。

ホームページを立ち上げたのは、遺族の代理人弁護士を務める石田達也弁護士が所属する吉原稔法律事務所だ。同法律事務所はホームページの開設にあたって、

「代理人弁護士の事務所に充てて、原告や代理人弁護士に対する激励や支援申出の電話・ファックス・メールを連日頂戴しております。そこで、こうした皆様のお声を受け付けさせていただくための専用ホームページを開設させていただくことと致しました」(ホームページより引用)

としている。

同サイトでは、事件の概要とこれまでの裁判での経過がまとめられている。遺族や弁護士へのメッセージや意見の受付もこちらだ。ホームページ開設前から、弁護士のもとには励ましの声だけでなく、長引くことが予想される裁判を金銭面からも支援したいという声が集まっていた。カンパ受付もその声を受けてのものである。

同法律事務所に伺ったところ、支援ホームページでは7月16日に開設。なお、寄せられたカンパの額や意見の件数については公表はしていないそうだが、たくさんの意見が寄せられているそうだ。なお、カンパの使用用途については、専門家の意見書作成費用、証人の日当及び交通費、支援ホームページの維持管理費等が検討されているとのことである。詳細は同ホームページで定期報告していくとのことだ。

今回の件については、学校や教育委員会側の事実の隠蔽が指摘されている。いじめがあったことは認めたものの、まだ明らかにされていない悲痛な事実もあるだろう。

なお、市民からの意見の受付について「是非、多くのお声をお寄せください。原告や代理人弁護士にとっては非常に大きな励みとなっております(ホームページより引用)」と結ばれている。裁判で真実が明らかになることを切に願うばかりである。

参照元:大津中2いじめ自殺裁判支援