ある高校教師がホワイトボードに墨汁で書きあげた絵があまりにも秀逸だと話題だ。しかも、昼休みの25分間という短時間で完成された絵は休み時間が終わると消されてしまうため、その儚さが見る人をさらに魅了しているという。

アーティストとしても活動しているグレゴリー・ユークリッドさんは米ミネソタ州の高校で教師を務めている。昼休みを利用して学校のホワイトボードに絵を描くことを習慣としており、その様子の一部は動画「Taking Away (Laid Down & Wiped Away)」で確認することができる。

彼の画法はホワイトボードに墨汁で描くというスタイルだ。さらにペーパータオルや霧吹き、はけなどすべて学校にあるものを使って25分間で完成させ、その後絵は簡単に消されてなくなってしまう。

もともとは誰に見せるわけでもなくストレス発散のために始めたそうだが、あまりの出来栄えに生徒たちも驚愕し感銘を受けているとのこと。さらに、彼が絵を消すときは惜しむ声さえ上がるという。

しかしグレゴリーさんは、「それでいいのです」と言う。「今の世の中は複製品や模造品で溢れていて、オリジナルであることの大切さが軽視されています。いつも複製品で満足できる人もいますが、一度でもオリジナルを目にすればそれが簡単に消されてしまったり、複製されていったりすることに憤りを感じるはずです」とのこと。

「生徒たちは、オリジナルの価値や永遠でないものの儚さを感じているのだと思います」と彼は語っている。わずか25分間で描かれて消される彼の絵には、想像以上に深いメッセージが込められているようだ。

参照元:Visual NewsMail Online(英文)、Vimeo Gregory Euclide

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