お笑いの世界で「いいか? 絶対に押すなよ?」と言われたら、相手は “絶対に押さなければならない”。もしも「いいか? 絶対にやるなよ?」と言われたら、相手は “絶対にやらなくてはならない”。これは大人同士の暗黙の了解であり、紳士協定ともいえる『お約束』である。

そんな『お約束』は日本のお笑い世界のなかだけではなく、海を渡った海外においても一般的に活用されているようだ。ということで、ぜひともご覧頂きたいYouTube動画のタイトルが「Kids electrocute Dad (OFFICIAL VIDEO)」なのである。

詳しい状況はよくわからないが、ボンネットを開けたクルマの運転席にいるのはあどけない少年。そして、彼に「いいか? 俺が合図したらキーを回してエンジンをかけてくれ。電気が流れるから」と父親が説明している。そして、父親はボンネットへ……

と、その時!

父親が合図をする前に、少年はキーを回してしまったのだ。激しい電気ショックを受けてしまう父親は「オーッウ!」と痛がり、再度少年に「合図をする前に回すな! 合図をした後だ! 前じゃない!」とキツく説明。そして父親は改めてボンネットへ……

と、その時!

またも父親が合図をする間に、少年はキーを回してしまったのだ。激しい電気ショックに「アギャーッ!」と悲鳴をあげる父親。そして再度、「前じゃない! 合図の後! ふざけてんじゃない! マジなんだぞ!」とキツく説明。そして再度、ボンネットへ……

と、その時!

またまた少年はキーを回してしまったのだ! 「アーッ!」と悲鳴をあげた父親は、勢い余ってボンネットに頭を打ち付けてしまうオマケ付き。「ごめーん!」と少年は謝るが、父親は「俺が合図する前は、どこにも触るな!」とキツく説明。そして再度、ボンネットへ……

と、その時!

懲りずに少年はキーを回してしまったのだ! 「アーッゥォ!」とショックを受けながらも怒り心頭の父親。「出てけーッ!」と少年たちを追い返したのち、自分でキーを回してみたら、「うまくエンジンがかかりました」というオチである。最初から自分でやっておけばよかったのだ。

それにしても4回である。しかし不思議と “くどさ” はなく、3回目あたりになると、どんなリアクションをするのかワクワクしてしまう魅力的なやりとりである。模範的な『お約束』といえよう。

参照元:Youtube emmasweeneyable
執筆:GO羽鳥

▼4回である。4回!

▼予備動画